歎異抄

歎異抄 (岩波文庫)/金子 大栄
¥420
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あなたもできる!朝活読書。

vol.241  2011年5月13日配信

『歎異抄』


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▼《1》今日の一言

▼《2》今日の一冊

▼《3》編集後記

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▼〈1〉今日の一言 #241

 「あなたにとって仏とは?」

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▼〈2〉今日の一冊

『歎異抄』

金子大栄 校注

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親鸞聖人の弟子であった唯円さんが記したと
推測される仏教の書です。

親鸞聖人の入滅後、著者が直接習ったことと
異なる説の流布への歎きと自身の解釈
がつづられています。

薄い文庫本で本文50ページ強のものなので
通勤中でも読むことが出来ると思います。

校注者は「重きを注釈に置かずに、深く本文に
親しまれんことを望むのである。」

また著者は本文でこういっています。

「経釈をよみ学すといへども、
聖教の本意をこころえざる条、
もとも不便のことなり」

誰かが解釈をしたものでなく
読者が自分自身で感じ取ること。

これが歎異抄の著者の
望むところではないでしょうか。

●この本を一言でいうと

「目くじら」です。

●おすすめのポイント

新しく出てきた、または著者の修業時代には
無かった考え方という物を例にだし
本来の教えははこうではないかという解説が
されています。

変わっていく過程にどんな摩擦が有ったかを
知ることが出来ます。

現代のお寺経営批判とも読める内容です。

また著者自身が解釈した仏教は
多くの人が生活に生かすための
考え方なので仏教に興味のない方にも
おすすめです。

ぜひ読んでください。

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▼〈2〉編集後記

今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

お経の意味を解釈し検討する学問的な考え方、
お布施の多少によって成る仏がちがう、
「本願ぼこり」信心しているからなんでも許される、

まあこんな考え方は違うんじゃないかな
という事が綿々とつづられています。

矛盾と言う事を考えてみると
ずいぶん昔に見たテレビドラマの
一説を思い出しました。

父親を目の前で殺された娘は
犯人を恨み続け、その咎で地獄に落ち、

殺した犯人は宗教に帰依し
救われて出所し浄化されて天国に行く

「どちらが善人でどちらが悪人か」と
刑事が歎くシーンだったと思います。

「人は生きるために何でもする」
という内容の文が有ります。

昨日した全ての事が、
今日、生きているために
必要だったことだと考えてみると
嫌だと思ったことも一種の栄養だとは
思えないでしょうか。

「あなたにとって仏とは?」

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▼おまけ

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
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(ゆ)
夕顔
遊行柳
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熊野
湯谷
(よ)
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楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓