古事記と記憶術の共通点
森澤勇司です。本日は「日本神話120の謎」を読んでみました。
この中で記憶術と神話は似ているという話が面白かったのでここに記録しておきます。
神話には、頭から何か出てきたとか、胸、腹、など体と神さまの名前をリンクさせている記載が非常に多いです。
これは記憶術として暗唱していたのだろうという説が面白いです。
神さまの名前だけずらずら言っても訳がわからないので記憶のために頭、胸、手、足、などをつけて話していたという説です。
実際、私自身も記憶術講座を50回ほどしていますので、なんとなくは感じていました。
古事記に書いてある通り体の場所にイメージをつけて見るとどんな感じなのか
イザナミの黄泉の国での雷がなっている場面を例にするとこんな風に覚えていれば、飲んだ席でもいくらでも言葉が出てきてしまうのです。
というか飲み会でのアウトプットは
イメージのおさらいなのです。
頭→大→頭に大の形の帽子
胸→火→胸に炎
腹→黒→腹黒い
陰→折→又さけまっぷたつ
手
左→若→左手は若い子が好き
右→土→右手は土でドロドロ
足
左→鳴→ドンドンふみ鳴らす
右→伏→伏せした犬を踏んづけている
これを「おっおっ」という感じで
しっかりイメージしておけば
頭に大雷居り、
胸には火雷居り、
腹には黒雷居り、
陰には折雷居り、
左の手には若雷居り、
右の手には土雷居り、
左の足には鳴雷居り、
右の足には伏雷居り、
あわせて八柱の雷 神成り居りき
このくらいはすぐに記憶できます。
もう少し突っ込んだ話が聞きたいという方は能楽放談会でお話しましょう。
https://www.reservestock.jp/page/event_series/36659
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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