万葉集は楽しい書物でした。
森澤勇司です。本日は和器出版社主催の万葉集の講座に参加してきました。万葉集も読もうと思ってなかなか通読できない本の一つでした。本もジェンガのような感覚で例えると下の方のブロックは抜きにくいものですが一旦抜ければガラガラと全部崩れていきます。この最初の取っ掛かりがないと本を開くことにも抵抗があるものです。
まったく前知識のない状態で参加しました。本日のテーマは「額田王」と「鏡王女」でした。
休憩中にはひな祭りにちなんで「ひききり」をいただきました。よもぎの苦味がいい感じでした。
講座で万葉集への抵抗感もなくなったので帰宅してからはだいぶスムーズに読めるようになりました。読んでいるとお酒の歌をあつめた章があり感覚的なことは今とほとんど変わらない親しみを持てるものがほとんどでした。
文法で読めばよくわからないものも多いですが、作った人の感覚を感じながら読んでいくのがいいですね。もし現代語で書いてあったとしても隣の人の感覚というのは正確にわかるものではありません。自分に危害を加えようとしているわけではないのですからこちらも親しみを持って接したいものです。
ちょうど岩波から訳注付きの本と、原文の万葉仮名で書かれた本が出版されています。個人的には万葉仮名のほうが全部にひらがなのルビが有るので音読はしやすいように感じました。
感想いただけると嬉しいです
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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