第45章 社会勉強セミナー通い

全く知らない世界で社会勉強

入院をきっかけに運転もなくなり自分の時間ができたのでマインドマップ、記憶術、マーケティング、易経、心理学などの行けるだけセミナーや講演会などに参加してみた。

 

ジェイ・エイブラハム
「生Jも体験。前夜祭で「高砂」謡いました。

 

ジョンCマクスウェル

 

アンソニーロビンス

 

ジム・コリンズ

 

ブライアン・トレーシー

 

中井塾

日本メンタルヘルス協会

研究コースまで卒業

 

アチーブメント

これも最後のコースまで参加

 

アクティブ・ブレインセミナーはマスター講師として50回ほど開催。

 

トニー・ブザン氏は舞台にも来ていただきました。

 

本田健さんも何度か

ジェームススキナー

「すごい会議」セミナーも4回主催できた

ジェフ・ウォーカー

丸の内起業塾 など

何かと行きまくっていた時期でした。

師匠のお供もなく、本も図書館で借りて1日5冊くらいは読んでアウトプットのためにメルマガを始めたのもこの頃です。

 

【感じたこと】

高額のお金を払う人がずいぶんいるんだと感心した。

【 気づき 】

五輪書、兵法家伝書の内容を能舞台で体験できる3万円の体験講座も実験鉄器にやってみた。なかのよかった人限定だが、著者、ネットビジネスの人が意外に興味があり知識もあることが驚きだった。

【 学 び 】

 この期間で重大なことを学んだ。7年半たって入院したときの曲「楊貴妃」を同じ舞台で勤めることがあった。

 このときに驚愕の事実「7年半たって全く進歩していない」舞台人としての自分に気づいてしまう。学ぶということに踊らされていたのか、本当に直接的にしなくてはいけない稽古よりも人生の勉強を優先し続けた結果だった。ほんとに自分は何をしたいのか考えた結果「自分の満足する音が出したい」という結論に行き着いた。幸か不幸か自分は囃子方で会を主催しなくてもよいポジションにいるため切符ノルマというものに追われないのだが何か危機感を感じていて販売やマーケティングなど様々なビジネスセミナーに参加していた。

実際に舞台の成果に進歩がなければ本末転倒なので、能楽により集中していく必要を感じた。この期間の経験は後でじんわりと生きてくると信じているが直近の舞台が良くなければ全く意味のない勉強になってしまう。最高の芸術作品としての舞台成果に目標を定め直した。ひとつひとうの舞台を大切に取り組む生き方の方が素敵だと感じた。

必要に迫られた福井県のコンサート

元妻が福井県でホールを借りていたが本番2週間前に15枚しか切符が売れていなかった。ちょうどジェイエイブラハムの講座があり、そこで得た知識を元に2週間で500名集客し地元新聞にも2社取材された。

 

【具体的内容】

 

元妻が福井県でコンサート依頼を受けていた。当初留守にするときいていた日にちと違うので確認したら別に二つホールを借りていて自主コンサートをするという話を聞いた。

 

留守にすることはいやだが、行き先がわからないところに行くのは震災もあったことなのでほんとに心配だった。

 

またコンサートのチケットをきいたら2週間後なのに15枚しか売れていないということだった。ホールなども自分で借りていてガラガラなら結構な損失だった。

 

ちょうどそんなときにジェイ・エイブラハムの講座があった。ラーニングエッジ、坂田公太郎氏とのはじめの出会いだった。

 

無料の講座だったが、切符を売るという目的があったので実際に思いついた実行案を書き出して帰ってからすぐに取りかかった。

 

福井県には全く縁故がないのでリスト作成から始めた。ターゲットを福井県の吹奏楽部コンクール入賞高と限定して幼稚園、小学校、中学校、高校、大学をリストアップして部員は招待、保護者は割引という方向でコンタクトをとった。

 

 

細々したことはいろいろとあったが結果として500名集まり地方新聞にも2紙取材を受けることができた。

 

これが発展して500円ぐらいでパラパラとしか人の来なかったコンサートを子どもの情操教育という文言を一切外し「イライラしたママ」に限定して3000円の音楽セラピー「ママリフレッシュコンサート」ができた。継続的な集客のために「ベビーとママのリフレッシュコンサート」をつくった。これを記入して思い出したので検索したら今でも継続してやっていた。

 

【感じたこと】

 

このときの事務作業は二人でしていたのでもと妻はほんとに大変だったと思う。

【 気づき 】

 このとき手伝わなかったらどうなっていただろうと思う。このときの失敗だけで離婚することもなかったのかとも思うことがあるがそれは時間の問題だったかもしれない。家族のやることはなんとかしてあげたいという思いが強かったが、結果として相手の望まない手伝い方になってしまった。

【 学 び 】

 ほんとになんだったんだろうと思う時期だった。どんどんアイディアは出てくるし、音楽家は両方の友人にいるわけでマリンバと篠笛など目新しい組み合わせでコンサートの曲も感情設計図に沿って綿密に作ったのでアンケートの回収率もほぼ100%だった。規模が大きくなるにつけ元妻の希望というよりも自分のマーケティング実験場にしてしまったように思う。自分が離れても継続していてくれて「イライラしたママ」の行き場を作ってくれているのは素晴らしいことだと思う。イライラを取り除くコンサートをする人をイライラさせてしまった本末転倒の学習になった。

結局、なにを学んだのか

能楽の台本と易経、心理学の共通点を研究し始める。

 

【具体的内容】

 

古い伝書を見ても神道、元号の出典になっている易経は深く学ぶ必要を感じていた。このときは小田全宏先生のお誘いで易経を学んだ。自分の深く学びたいところは爻だったので易占の部分は1年で終了した。能楽の台本にも深く関わるところなので継続的にグループを作って学んでいる。

 

また能楽の台本を細かく読み直してみると言葉は古語だが、現在の心理学の教科書にも使えそうなやりとりがほとんどを占めていることに改めて世阿弥のすごさを感じるようになった。 

 

【感じたこと】

 

 易経、仏教、神道に触れている前提で作られた作品が多いので作られた当時の作品がどんな願いを込めていたのかというところに好奇心がわいてきた。

 

 易経、仏教、神道、を学び「平家物語」「源氏物語」「日本書紀」「古事記」など能楽の題材になっている古典を読み返してみると二重、三重の意味が込められているミルフィーユのような台本構造になっていることに驚いた。また能楽の台本と易経について語られたものはないので解釈的にも研究者には土台として易経は知っていてほしいものだと思った。

 

 こうしたことが文献学的なことになると書いてあるないという文字の話になってしまうので能楽に台本構造に興味があり易経との関わりを深く知りたい人に絞って勉強会をしている。

【気づき】

 海外の成功法則は行き着くところ聖書になってしまう。深い部分でキリスト教の罪と意識を持っている日本人、、というより自分自身は創世記の人類の罪という意識が薄いので海外の成功法則は深いところでは機能しにくいかもと思ってしまった。これはたまたま近所にカトリック教会があったので司祭に個人指導で解説してもらい理解を深めた。

 また神道と一言で言っても教義のあるものではないのでその土地ごとの基準が様々違うことも能楽というひとくくりでは解説できない奥深さを発見できた。

【 学 び 】

 名刺交換をして能楽師というと趣味ですかと言われることがある。以前は「そうじゃないです」と否定から入っていたが最近は「そうです」と行っている。現実的にゴルフや旅行などの趣味がなく今は能楽の深い部分を探求することが面白いので仕事が能楽、趣味も能楽といっても言い過ぎではない。

 「カモメのジョナサン」が好きで50歳の誕生パーティには参加してくれた方のお土産に渡したほどで、この中の「飛ぶために飛んでいる」というその先の目的を求めない心持ちを感じてみたいと常々思っていた。

 能をするために能をするという心情が理解できるようになった。能を見たらどうなるのかという目的や変化を示さなければいけないときもあるが、やはり一流の方々と接していると今全力を尽くすというカモメのジョナサンにも通じるものを強く感じるようになった。自分の理想の音を探すためにこの世に生まれてきたというのは違和感がない。ここは道元の只すわるという境地にも同じものを感じる。理想を求めて行動するときには理想を忘れて取り組むということを学んだ。

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される もっと詳しく知りたい方はこちら