心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「あまりに苦しう候ほどに薪を下ろし休まばやと思い候」飛雲より 羽黒山に向かうやあ節の前に、 薪を背負った老人が現れます。 山を歩いてきた老人は 薪を下ろし紅葉の下で休憩します。 山伏は紅葉の下に休む老人を 何か意味ありげに感じて話しかけます。 後場は山伏と鬼神の対決になりま...
森澤勇司の記事一覧( 51 )
心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「げにや落花こころあり、人心なし」鳥追舟より 主君が家を留守にしているときに、留守をまかされた家来は主君の妻子を使用人のように使うのでした。 その理不尽なしうちに子が嘆く場面の言葉です。 道端に落ちている花びらには心はありませんが人を和ませたり儚さを感じさせたり人の心を動かす...
心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「きり、はたり、ちょう、ちょうと悪魔も恐るる声なれや」呉服(くれは)より 呉服はいまではごふくとよんでいますが くれはとよばれていました。 中国から織物の伝承をした クレハ、アヤハという姉妹の物語が能「呉服」です。 江戸時代には人気曲だったようで上演回数もおおかったようです...
本日は初台交差点から5分ほどの代々木能舞台に行ってきます。 庭にある能舞台なので、風も入ってくる気持ちのよい環境です。 本日の曲は「忠度」 平家の武将 平忠度の伝説です。忠度の和歌の師 藤原俊成が編纂する千載和歌集に一首でも入れて欲しい忠度は自分の和歌を託して戦に出陣します。 忠度の希望通り一首採用されるのですが、朝廷...
合成人間 体の動きの歪みは自分ではよくわからないものです。 建物も縮尺を小さくした模型を作るように、自分の型というものもイメージのもとになる全体を俯瞰できる型があるとイメージが作りやすいものです。デッサン用のモデル人形を使っていたこともあるのですが人間のような関節の動きにはなりません。 また関節の可動域のおおきなモデル...
生まれ育った場所の様子 祝詞の中の産土大神 神棚の拝詞の中に産土大神等という言葉があります。 決め方は諸説あるようです。生まれる前にお腹の中にいたときにご縁ができるという説があります。 神棚拝詞此(こ)れの神床(かむどこ)に坐(ま)す 掛けまくも畏(かしこ)き天照大御神(あまてらすおほみかみ) 産土大神等(うぶすなのお...
19日の満月講話で産土神のお話を聞いたので生まれ育た場所に行ってみることにしました。 何年ぶりかに来た三軒茶屋はすっかり様子が変わってました。世田谷線はおしゃれな感じに変わってます。私のすんでいた頃は渋谷のハチ公前に鎮座まします緑の車両でございました。 招き猫電車 さきに止まっていた青い電車は出てしまったので、しばし改...
舞台がすんでまだ日が高かったので立石熊野神社の満月夜詣りに行くことにしました。 福森稲荷神社 青砥駅から川沿いの道をゆくと福森稲荷神社がありました。 一見人は少ないのですが、古くからある神社が長く残っているのはいいですね。 立石熊野神社に到着 鳥居の土台も五角形 満月の日はお月見講話 新月と満月の日に夜詣りがあり、満月...