敵を攻めうつにはどうすべきか 相手の動きによって生じるもの、 変化は両陣営の間に起こるもの 奇襲と正攻は見分けがつかない情勢の中から発生する 戦とはどう展開するかわからないものということが前提になる ◆変化が前提になるものなので秘策、用兵策も一言で決められるものではない 事態の進展にしたがって変化させるため定形があるも...
森澤勇司の記事一覧( 84 )
主君と将軍の連絡 意図が混み合って割符では伝えきれないとき、どういう連絡手段を取ればよいか。 複雑な秘密事項 割符は使わない、2つの方法を使う ①一合して再離す 一つの文章を横に切り三分割する ②三発して一知す 三人の使者に一部づつもたせ届いたものを組み合わせて読む
君主と将軍の情報共有 君子と将軍の間に八種類の秘密の割符をつくる ①一尺→大勝利 ②九寸→敵軍の大将を殺した ③八寸→城を降ろし村落を占領した ④七寸→敵を追い払った ⑤六寸→見方の守備を固くする ⑥五寸→食料や増兵の要請 ⑦四寸→軍が破れ将軍が戦士した ⑧三寸→形勢不利、兵士が多数死亡 機密の守り方 遅れた者、符の機...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「山河草木動揺して、目の当たりなる別雷の神体来現し給えり」賀茂より さんか そうもく どうようして まのあたりなる わけいかづちの しんたい らいげん したまえり 超自然の力、神が現れるときには 地震のような兆候が多く語り継が...
兵士の士気を上げるには 武王の理想 ①全軍が城を攻める時は先を争って城に登る。 ②野戦では死を争って進撃する ③撤退の合図を聞いては怒り ④進軍の合図を聞けば喜ぶ このようにするにはどうすればよいのか 将軍の勝利の道は三つある 礼将 ①冬でも毛皮を着ない ②夏は扇を手にしない ③雨の日にも傘をかぶらない 将軍が軍礼を経...
将軍の権威を全軍に行き渡らせ禁止事項や命令を徹底させるには ①相手がどんなに身分の高いものでも法を犯したら必ず罰する ②どんなに立場の低いものでも手柄があれば功績を称える 具体的には ①一人を殺せば全軍が恐れて震え上がるようなものは必ず死刑にする →死刑は大物ほど効果がある ②一人を賞して万人が喜ぶようなものは惜しみな...
将軍を任命するときの礼式とは 君主は ①正殿をさけ別殿に移る ②将軍を任命する「国家の安危は将軍にかかっている。某国は不臣になった。軍隊で討伐せよ」 ③太史に占いの用意をさせる ④三日間の斎戒沐浴で心身を清める ⑤先祖の霊廟で霊亀の甲羅を焼き出陣の日を決める ⑥斧と鉞を将軍に授け全権を委任する 斧と鉞の儀式 ①君主は霊...
物語の場所 【場所】清水寺 能の中では「せいすいじ」「きよみず」など前後にかかる言葉で言い方が変わります。 物語の場所は清水寺だということだけわかっていれば大丈夫です。 物語の季節 「弥生半ばの春の空」 3月の中頃です。半ばなので満月前後、夜になれば空にはまあるい月が出るところがポイントです。 登場人物 ①囃子方、地謡...