おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども。風の訪れ何地とも」景清より 盲目になった景清には 秋の景色は見えません。 目で見えるもの、耳で聞こえるもの、肌で感じるもの 全部揃っていなくても はっきりわかることがあります。 ◆部屋ごとの...
森澤勇司WEB能の曲( 30 )
Category
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「心もなくて渡り給はば、神と人との中や絶えなん」龍田より 龍田の明神にお参りをしようとする お坊さんを女が制止します。 神を崇める心がないまま参拝すれば 神と人との中が絶えてしまいます。 そう語る女は龍田明神の仮の姿でした。 ...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「ただ恨めしきは太鼓なり、夫の敵よ、いざ討とう」 都に上った楽人は 太鼓の役の争いから殺されてしまいます。 妻と子どもはその恨みを向ける先を 夫を殺した相手から 夫の仕事だった太鼓に向けます。 怒りを早く沈めたい時、原因を ◆...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「月はひとつ、影はふたつ」松風より かつての月見とは上を見上げるのではなく 水桶に月をうつして眺めるものでした。 都の男 行平はひとり、海士の女性 松風、村雨はふたり 周りから見ておかしくても ◆美しい思い出を残しましょう。 ...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「その身は愚人、夏の虫の。火を消さんと飛び入りて」経正より 結末がわかっていても 行き先を変えられない精神状態に 追い込まれることがあります。 そういう自分を責めるとき ◆人は弱いものだと知ることができます。 本日も素晴らしい...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「汝知らずや我昔。葛城山に年を経し。土蜘蛛の精魂なり」土蜘蛛より 先住民の比喩だという解釈もある能「土蜘蛛」 自分の相手と調和することをめざしたいですが、、、 勝ち負けのあるときには ◆相手の歴史、生い立ちにも意識を向けてみま...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「我人の行功も。かようの為にてこそ候へ」道成寺より いざという時に役に立ちたければ 日頃の修行、目の前の仕事に 真剣に取り組むことが必要です。 能力を発揮できるのは ◆日頃から準備をしている人だけです。 本日も素晴らしい1日を...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「賤の目に見えぬ鬼とや人の言ふらん」山姥より 人はうまく言ったときに 運がいいとか、引き寄せたということを思います。 実際には周りがお膳立てしてくれただけのこともあります。 ◆生きている人間の気遣いの積み重ねに気づきましょう。...