漫画をドーンとかしてくれた方がいたので開いてみたら「恋重荷」の場面。なんだかこの能はストーカーだとか語られますが、無視されるよりはかまってもらいたい女の哀れさを重荷にして具体化されたものに感じます。あえてシテに注目させて女は作品評価でも無視されがちなツレにしたところがさらにあはれと感じました。
森澤勇司WEBか行( 3 )
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心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「さらば懺悔のそのためにもとの姿を見せ給え」現在七面より 身延山の奥、七面池のいわれを語った一曲です。 日蓮上人に三熱の苦しみから逃れられるように頼む女は 七面池に住む蛇神でした。 日蓮上人が女の姿で現れた蛇神に、苦しみを取り除くために まずもとの姿を見せるように言う場面で...
心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。「これは楠木正成なり」楠露(くすのつゆ)より台本の1行目の文章です。何か自分のことを話すとき無茶ぶりであっても落ち着いて◆まず自分の名前を名乗りましょう。本日も素晴らしい1日をお過ごしください。◆舞台出演予定ですhttp://nohgaku.com/?p=4920◆今月のイベン...
心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。「かくて神々集まりて」九世戸(くせのと)より自分の知らないところで自分のために最善の案を考えてくれる存在があります。いまうまく行っていることは◆誰かの祈りのおかげかもしれません。本日も素晴らしい1日をお過ごしください。◆舞台出演予定ですhttp://nohgaku.com/?p...
心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「きり、はたり、ちょう、ちょうと悪魔も恐るる声なれや」呉服(くれは)より 呉服はいまではごふくとよんでいますが くれはとよばれていました。 中国から織物の伝承をした クレハ、アヤハという姉妹の物語が能「呉服」です。 江戸時代には人気曲だったようで上演回数もおおかったようです...
ちょうど立石に用事があったので2日続けて熊野神社にお参りしてきました。 「江戸名所図会」をみてみると昔のお社の記事がありました。「くまの」と書いてあります。 石がご神体の祠だったようです。阿佐ヶ谷神明宮と石神井、そしてこの熊野の祠は霊石がご神体になっていて形が似ているという記載があります。三輪山の磐座のようなものを想像...
昨年の下書きが残っていました。このときは杜若が続いていました。小岩菖蒲園で杜若の花もよく見ました。杜若は種類が多い上に菖蒲とも似ている、更に菖蒲はショウブともアヤメとも読めますが文字は同じでも違う種類だそうです。 実際の花と同じで同じ曲でも演者によりだいぶ趣の変化を楽しむのもいいですね。