日本書紀 完読会 32週目 感想
20240317 32週目
178-213
前回の彗星から流れ星の記述、天狗という意味が語られる。ちょうど鞍馬山のサナトクマーラの話が出た。音のなる天体はなんだったのか興味深い。
蝦夷との争いもかなりの長期戦。舒明天皇の紀には空にまつわる事件が多い。百済で崩御。
アメリカで発行されている日本書紀の表紙に地図が描かれている。この時のヤマトは本州と朝鮮半島と思って読むのが良い。
皇極天皇の御代になる。蘇我入鹿の名前が海のイルカというのは面白い。
百済との行き来も多くなる。昨今なぜか古事記の神代ばかりが広まっている。日本の歴史を語るなら日本書紀の天皇の御代はしっかり読まないといけないと痛感する。
崑崙もなにか仙郷のようなイメージがある。現代のベトナムやタイが漢字を使っていたわけなので現代のイメージとギャップが大きい。1000年前のアジアの国々をイメージすることは日本の歴史とおなじく重要。
この辺りは政権争いも生々しいものになる。
また星の記述が登場する。この辺りがら天体観測や星占いが盛んになってきたのかもしれない。
地震も起こる。政治の不正、天体の異常、地震、日本書紀、聖書でも人の心の乱れは天変地異の前兆のように感じる。
12月の暖かく雷のなる異常気象もこの舒明天皇の御代は天文現象唐しても不安の多い時代だと推測できる。しかしこの時の国民のことは一切書かれていない。
茨田でも異常なことが起こる。風刺の歌、蜜蜂など何度読んでも興味深い記述が続く。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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