手塚治虫 昆虫図鑑
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朝活読書 vol.73 2010年11月26日配信
『手塚治虫 昆虫図鑑』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #73
「絵か写真か?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『手塚治虫 昆虫図鑑』
手塚治虫 著
小林準治 解説・構成
講談社
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著者 手塚治虫さん(1928~1989)は日本の誇る漫画家です。
解説・構成の小林準治さんはアニメーター・イラストレーター
として活躍し日本昆虫協会理事、日本昆虫倶楽部会員と
紹介されています。
カラー口絵の手書き昆虫標本の精密さに驚きます。
鱗翅目、直翅目など13種と虫と想像昆虫の
14種に分けそれぞれの昆虫を詳細なイラストで紹介しています。
またそれらがどの手塚作品に登場しているのかも紹介され
文章だけでなく作品のカットも楽しめる一冊です。
「魔法屋敷」「I・L-蛾」「冒険放送局」など
少々マニアックな作品も多数紹介されています。
細かく分解して理解していくという手法の参考書としても
役立ちます。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
フェルメールの絵を見ると「写真かな」と思うような瞬間が
ありますが、この昆虫図鑑は絵に感じます。
イラストでも絵でも写真に見えるような作品、
また逆に絵に見えるような写真は何が違うのでしょうか。
一つには情報の取捨選択の方法だと思います。
高速道路の標示は正確な漢字ではなくエッセンスを取り出して
編集された見るための文字です。
一部では「公団ゴシック」という呼び方もあるようです。
人それぞれ見ている世界は異なります。
街中で赤が多いと思えば赤ばかりが目につき、
子どもが多いと思えば子供ばかりが目につくような感覚です。
自分が写真に見ている”何か”と、画家の取捨選択の方法が
一致すれば写真に見えそうで無いと絵に見えるのだと思います。
ゴッホやピカソの絵が写真に見える人がいても不思議ではありません。
その”何か”とはなにかは100%理解できませんし、
人それぞれ違う部分だと思います。
自分の場合は質感、ことに光の部分がかなり関係して
いるようです。モネの絵なども写真に見えることがあります。
皆さんはいかがでしょうか。
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