精霊の王
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朝活読書 vol.76 2010年11月29日配信
『精霊の王』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #76
「宿神?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『精霊の王』
中沢新一 著
講談社
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著者 中沢新一さんは1950年生まれの思想家、
宗教学者です。
社会から消え去ったように見える古層の神。
実は芸能の中に息づいているという観点から話は
進んでゆきます。
シャグジ、ミシャグジン、シュクノカミなどと
呼ばれる宿神。
「サ音」と「ク音」からできるこの言葉は古くは
境界を表していたそうです。
観阿弥、金春善竹の作品や蹴鞠も宿神の影響なしには
できなかったと著者は語っています。
能楽「翁」についての伝書「明宿集」金春善竹 著が
現代語で収録されています。
能楽に興味のあるかた、風姿花伝とともに本書を読んで
みてはいかがでしょうか。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
身近にあっても全く意識していないもの、見ていないものは
沢山あります。
この本は、知人と蹴鞠の話が出たときに紹介されて読むことに
しました。
何度も話の中に出てきていたのに自分の住んでいる地名の
石神井が本に出てくる話題と同じ要素があるということに
全く気が付かず、しばらく読んでいるうちに気が付きました。
別世界の話だと思っていると自分が自分が住んでいる所が
同じ石神だという事すら気が付きもしません。
意識の向け方というのは凄いパワーですね。
ダメなところに目を向ければソレばかりが目についてきます。
部屋の掃除をしていても小さな埃が気になると強迫神経症の
ようになってしまう人も多いと聞きます。
汚いところが綺麗になるというのも気持ちが良いものですが、
綺麗なところを見つけて其処を広ろげてゆくという発想で
掃除をしてみると違った気持ち良さがあります。
汚いところを綺麗にしようと思うのと綺麗なところを広くしよう
と思って周りを見ると、真っ先に目が行くところが変わってくると
思います。
人の事を注意していたら自分も同じことをしていたという
経験のある方本書を読んでみてはいかがでしょうか。
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