「日本脳」改造講座

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朝活読書 vol.125  2011年1月17日配信

『「日本脳」改造講座 』

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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #125
 
 「翻訳?」

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◆〈2〉今日の一冊

『「日本脳」改造講座 』

榊原英資 著

祥伝社
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昨年10月26日号
「榊原式 スピード思考力」に続き
榊原英資さんの著書を
読んでみました。

昨年12月31日号で

”「日本人脳」なんて題名の本が出たら
面白そうです。”

と言っていたら

10日前の12月20日に出版されていました。

印象に残ったところは
”エリート教育は絶対に必要こと”
という章です。

エリートが生まれにくい
教育環境を改善すべきという
指摘がされています。

「国家の品格」の藤原正彦さんは
日本は天才を生む風土の
条件が備わっている
と語っていました。

気候や文化などの
条件が良いのですから
それを伝える教育システムが
出来上がったら大天才が誕生する
可能性もありますね。

Yes&No 

英語を社内公用語の事や

翻訳文化 など

あまり実感がない方にもお薦めします。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

昨年12月31日までは
外国人には、虫の声がノイズに聞こえ
日本人には歌に聞こえるという現象が
聞いている脳の部分が違うと
思っていました。

しかし配信後に引っかかる感じが有り
1月14日号『古代日本人と外国語』
を読んでみました。

(その他、参考にした書籍は
後日配信したいと思っています。)

「五月蠅い」という言葉が有るように
日本人でも虫の発する音を
ノイズに感じていることは
有るのです。

現在の私たちも蠅や蚊の羽音が
歌を詠んでいると感じる方は
少ないのではないでしょうか。

蝉も場合によってはノイズと
感じる事があります。

日本人にとっても害虫の発する音は
ノイズと感じる事でしょう。

欧米人にとっては音の出る虫は
害虫と感じる物が多いのでは
ないでしょうか。

コオロギやバッタも害虫の
一種なのかもしれません。

もしそうであれば秋の虫の音も
ノイズに聞こえて当然です。

日本人であれば蚊や蠅の大群が
音を鳴らしているようなものです。

もう一つは使っている楽器と
根底にある音楽性の違いでしょう。

パンクミュージシャンでさえ
A=440とピッチまで気にして
チューニングをする文化です。

反社会を歌っている人でさえ
音楽の秩序には無条件降伏です。

日本はというと雅楽や能楽、祭囃子に
いたるまで音律はあるものの
チューナーを使って純正律に
調律しない音楽があふれています。

欧米人の通う
キリスト教の協会では
オルガンで讃美歌の
伴奏することも多いでしょう。

そう考えると秋の虫の音は
メチャクチャに弾いている
オルガンの音を連想させます。

純正律が基準になっているうえに
害虫だと思っている虫の発する音が
聞こえたら、ノイズと感じるのが当然
だと思います。

また日本人は左脳が発達していると
いう例にされる
虫や鳥が和歌を詠んでいる
様に聞いているという事例も
昔の日本人が
「テキスト化できる文章」として
理解しているわけではない
ように思います。

1月14日号の鶯の記事を例にすると

鳥の鳴き声を

・音で聴き

・漢字を当てはめ

・さらに読み下して歌にする

という3段階のフィルターを通して
和歌にしてしまうのです。

この翻訳の才能が

『「日本脳」改造講座 』で語られている

なんでも翻訳してしまう

「日本脳」なのだと実感しています。
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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される