学問のすすめ
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朝活読書 vol.78 2010年12月1日配信
『学問のすすめ』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #78
「元祖?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『学問のすすめ』
福沢諭吉 著
旺文社
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著者 福沢諭吉さん(1834~1901)は慶應義塾大学
創始者です。
現行の日本銀行券1万円の表の図案に採用されています。
序の部分に17版まで重版したときの冊数が版権の無い
海賊版を含めると22万冊になるという記述があります。
当時の日本の人口3千500万人に対して160人に1人は
「学問のすすめ」を読んでいる計算です。
『「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
といえり。』
という初編冒頭の一文はあまりにも有名です。
「その道具の名をしるのみにて、家を建つることを
知らざる者は、これを大工といふべからず」
「わが邦の古事記は暗誦すれども、今日の米の相場を
知らざる者はこれを世帯の学問に暗き男といふべし」
学問や知識を実生活に生かしてこそ意味があると
本書は説いています。
今年の師走は福沢諭吉翁の思想に影響されてみては
いかがでしょうか。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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今日も有難うございます。森澤勇司です。
この本は明治の初めに小学生でも読めるようにという
思いで執筆されたそうです。
ところがこの文庫本が発行された1967年に校注者
伊藤正雄さんは戦後の我々には「文語体で読みにくい」
と解説しています。
「第二次世界大戦は日本の歴史を葬った」と
いってよいと思います。
明治の文章でさえ解説なしには読めないというのは
学校での国語教育が全く変わってしまっった表れでしょう。
せめて活字で発行されている物はどんどん読んでおきたいと
思います。
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