わらんべ草
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朝活読書 vol.130 2011年1月22日配信
『わらんべ草』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #130
「しゃっきょう?」
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◆〈2〉今日の一冊
『わらんべ草』
大蔵虎明 著
笹野堅 校訂
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著者 大蔵虎明さん(1597~1662)は
江戸初期の能楽師です。
狂言方の太夫として多くの心得や
習い事が記載されています。
原本は5冊ですが、これを文庫一冊に
まとめてあります。
全89段です。それぞれの段は
簡潔にまとめられているので
読みたいところから読み始めても
よいと思います。
現在舞台で使用している
太鼓台の開発秘話も紹介されています。
また「徒然草」「伊曾保物語」「論語」
「孟子」など書籍からの引用も多く
当時の能楽師の読書記録としても
楽しんで読めると思います。
石橋(しゃっきょう)復曲の際の
人間模様などは必読です。
当時久しく絶えて上演されていない
能 石橋(しゃっきょう)
あまりに重い習いのために
演じられる役者がいなくなって
しまったそうです。
徳川秀忠時代に復活上演の
プロジェクトができ秀忠没4年後の
1636年に復活上演されたそうです。
映画になったら
カッコいいですね!
歴女の皆様にもおすすめです。
ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
本を読むときの気分で印象に残る言葉が
変わってくる事があると思います。
今の状況で「わらんべ草」を読むと
かなり入り込めると思って選んでみました。
「明日の御能にハ~」
「明日ハ、石橋なるまじ、~」
「明日の石橋~」
明日は石橋の小鼓を勤めます。
http://kanze.net/topics.php?id=165&schemas=type010_165_2&topics=3#id3
台徳院も見ることができなかった「石橋」
ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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わらんべ草 (岩波文庫 黄 131-1)/大蔵 虎明
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