世界のことば100語辞典
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あなたもできる!朝活読書。
vol.204 2011年4月6日配信
『世界のことば100語辞典』
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▼《1》今日の一言
▼《2》今日の一冊
▼《3》編集後記
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▼〈1〉今日の一言 #204
「あなたにとって欧州とは?」
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▼〈2〉今日の一冊
『世界のことば100語辞典』
千野 栄一
石井 米雄 編
三省堂
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「ことば」にはその言葉が
あらわす物が有ります。
100語を集めヨーロッパでの国ごとの
単語の違いを一語2Pの見開きで
まとめた一冊です。
ノルウェイ語、英語、ドイツ語
フランス語を始め約30各国語が登場します。
始めの「語のはなし」では
rとdで分けられた語の考え方は
理系の方でもすんなり受け入れることが
出来るのではないでしょうか。
●この本を一言でいうと
「概念さがし」です。
●おすすめのポイント
何か国語も対応している本はありますが、
意味や解説などは分離して単語だけ
同じ国の順番で単語が一覧になっているので
見開きで30ヶ国語がさっと見渡せます。
細かい解説や国の予備知識は別に
解説が有りますので発音やスペリングを
確認するのに便利な本です。
「星」ならば
それを表す単語が
「ノルウェー」stjerne(スチャーネ)
「アイスランド」stjarna(スチャ(ル)トナ)
というように並び発音記号も併記してあります。
●生活への活かし方
日本では色々な国の言葉がカタカナに
なって使われています。
各言語に対して一人の研究家がそれぞれの
国の言語や情勢、人口などについて
まとめた解説が有ります。
政治の影響も言語の
影響と切り離せません。
世界情勢に興味が有る方には
強力なガイドブックになると思います。
●その他
英語で「sky」は「空」の事ですが
ノルウェー、アイスランドでは雲の事だそうです。
同じ文字でも発音も違えば意味も違う
意見が合わない人とは同じことを
言っていても見ている物が
全く違う場合が有ります。
そういう方が普通なのだと思える本です。
●自分の使い方
言語の派生は詳しくないので感覚で
似ているところを探しています。
例えば
「黒」ノルウェー、スウェーデン、アイスランドでは
「スヴァット」という言葉が書いてあります。
「くろ」と「すばっと」を同じ感覚に落とし込むのに
「すばっと」は「くろ」を
「スバタ」→「ウバタ」→「ンバタ」
「ンバタ」は「クロ」
「んばたまの黒」
だから「スバット」は「クロ」と覚えました。
これなら日本語と欧州語も違和感なく結びつきました。
※言語の派生がどうという事ではなく
こうやって覚えたという例です。
スペイン語「ネグロ」は「仏は根暗(黒)」そのままですね。
ギリシャ語「マヴロス」は「蝋で真っ黒っす!」こんな感じです。
↑
ギリシャは希臘で字が違いますが
難しい漢字で書けない事を覚えます。
(結構いい加減です。)
面白かったのは「塩」です。
サルト、スオラ、ソーリ、スーリ、サル
などSやCのつく発音が多いのですが
日本語でも「しお」ですが何か
結びつかない感じがしました。
そこで「海」を見てみると
ショウル、メリ、モーレ、ショー、
「うみ」は「んみ」でしょうから
「み」と考えるとモーレもメリもすんなり入りました。
「しお」は漢字が入ってきたから「塩」ですが
「汐」と変わらないのですね。
液体でも個体でも「しお」というようです。
考えてみればヨーロッパは岩塩です。
「ストーン」という感覚からすると前者も納得しました。
※素人学説ではなく覚え方です。
ぜひ読んでください。
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▼〈2〉編集後記
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
学生時代に日本料理屋で
アルバイトしたことが有りました。
そこでの会話を思い出しました。
机を運ぶ時の会話です。
板長「あんちゃん、ちょっと手伝って」
私「はいっ」
板長「ユアウエルカム」
私「は??」
↑ここ繰り返し
板長「有難うって言ってんだよ、
英語わかんないのかよ」
それからその店では「有難う」は
「ユアウエルカム」でした。
言葉はこうして変わっていくという
縮図ではないでしょうか。
「あなたにとって欧州とはどこでしょう?」
古典の壁をなくしたい方におすすめです。
http://ameblo.jp/kotsudzumi/entry-10836773647.html
facebookファンページ作りました。
▼おまけ
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