【宿曜二十八宿秘密奥義伝】岡崎儀八郎 著
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毎日1分!朝活読書。
vol.296 2011年7月7日配信
『宿曜二十八宿秘密奥義伝』
岡崎 儀八郎 著
東洋易学・運命学大系
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「先ず太陽暦を始め太陰暦をも併せて、
其歳の五月五日の直曜を見て
年中同じき曜の直する
日に照し、万事を判断すべき也」
本文より
▼「曜日を気にしてますか?」
1910年に発行された同名の本に
編集改訂をされた一冊です。
「占」というとあたる当たらないで判断しがちですが、
天体の影響を統計的にまとめた科学だと
本書は語っています。
二十八宿というのは馴染みの無い方が多いと思いますが、
十二宮は「星占い」でおなじみの十二星座の事です。
大安、仏滅などの六曜になると日々
気にしている方もいるかもしれません。
七曜というとどうでしょうか。
改めて聞かれるとピンと来ないかもしれませんが
毎日、使っている曜日の事です。
月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜
というのはこの二十八宿では重要な要素になります。
「占察独判断繰方之例」という章では
様々な宿の読み方をどう組み合わせて
読み解くかが説かれています。
また興味深いのは
其の年の吉凶は5月5日の曜をみて
一年を判断するという考え方です。
旧暦から新暦両方をみて
判断するようにと注意がされていました。
原本が100年前の本なので実例も古めですが、
偶然にも明治29年、三陸の津波の事が例に
あげられていました。
この年の5月5日は月曜日だということです。
今年の旧歴5月5日(6月6日)も
手帳で確認すると月曜日です。
毎日使っている曜日によって、
弘法大師、安倍清明、日蓮が
どんな判断をしていたのか概要を
知ることが出来ると思います。
ぜひ読んでください。
_____
▼編集後記
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
毎日使っているので全く意識していませんが、
「七曜」という言葉で曜日を聞くと
特別な感じがしてきます。
このところ月と動物の生活の関連を
観察してみると食欲や睡眠時間など
かなり影響を受けている事がわかります。
二十八宿まで気にするのは特別な
方かもしれませんが、月の様子は
見ておくと体調管理に役立ちそうです。
この本の用語で気になったのは
「朔日」(ついたち)
という用語です。
いまは月の初めの日を「1日(ついたち)」
と言っていつので月の形は全く関係ありません。
3月3日には「三日月」
7月7日には「半月」が出ていないと
言葉と月の形が合いません。
旧暦に興味のある方は今年は
始めるのに非常におすすめの年です。
理由は約一月ずれているだけで
複雑な事がないということです。
来年になると閏月がはいるので少々複雑です。
今年の旧7月7日は
8月6日ですが来年になると
旧7月7日は、なんと
8月24日です。
とんでもなく離れていますね。
本当の七夕の日にお願いをしたら
かなう確立があがるような気がしませんか。
「曜日を気にしてますか?」
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