ヨーロッパ文化と日本文化
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朝活読書 vol.9 2010年9月23日配信
『ヨーロッパ文化と日本文化』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #9
「この字よめますか?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『ヨーロッパ文化と日本文化』
ルイス・フロイス 著
岡田章雄 訳
岩波文庫
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著者 ルイス・フロイス(1532-1597)はポルトガル人で
イエズス会の宣教師です。
35年間日本での布教活動に勤め、長崎で生涯を終えました。
安土・桃山時代の服装や食事、病気、建築、習慣など
多くの事柄を細かく観察し記述されています。
著者の自国の風習と比較した形式で語られています。
現代人は欧米化が進んでいるといわれています。
「外国人からみた」というよりも「現代人からみた」
という視点で読んでみても面白いと思います。
当時の人々の暮らしが身近に感じられると思います。
ぜひ読んでみてください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
先日、ブリューゲルの版画をみました。ルイス・フロイスとは同時代の
芸術家の作品です。
この時代の絵に書かれている文字(アルファベット)は語学に
堪能でなくても文字として読み取ることができると思います。
中学生でも間違えなく読める普通のアルファベットです。
意味を調べたければ書き写すこともできると思います。
さてこの時代の日本語を日本人の私たちはどれだけ
読むことができるのでしょうか。
予備知識なし読むことは不可能に近いのではないでしょうか。
江戸時代の瓦版でも雑誌のように読むことはできません。
前回の「国家の品格」にも語られていましたが
英語よりも日本語、ことに活字以外の文字を読めるような
教育がなければいけないと思います。
古典の元本をすらすら読めるようになったら、
広い世界が広がると思います。
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