神か悪魔か【巻絹】
おはようございます!
能楽師 森澤 勇司です。
心にしみる能の言葉を
厳選してお届けします。
「神は上がらせ給ふと、言い捨つる」巻絹より
都から巻絹を届けに来た男は
音無の明神の梅にひかれ
歌をよんで納期に遅れてしまいます。
どこからともなく巫女が現れ
神がかったようすで
男が読んだ歌を語りだします。
ひとしきり歌い舞をまったあと
巫女の神がかった様子がなくなり
もとに戻ります。
スポーツ、仕事など
なにか夢中になって神がかっているとき
終わってみると
つきものが落ちたような状態に
なることがあります。
神なのか悪魔なのか
それは
◆人を喜ばせるか、苦しめるかの違いです。
本日も素晴らしい1日をお過ごしください。