おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「蘇武が旅寝は北の国」砧より そぶがたびねはきたのくに 能「砧きぬた」の中に挿入される 中国故事です。 19年幽閉され誰もが死んだと思っていた蘇武は 彼は穴倉に飲食物も無く捨て置かれたが、 雪を齧り 節の飾りについている毛を ...
能楽博物館WEB能の言葉( 8 )
Category
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「實平、計らいて船より一人下ろし候へ」七騎落より 源氏にとって八騎は縁起の悪い数字でした。 誰かを一人下ろして七騎に調整するように 命じられた實平は議論の末、 自分の子 遠平を船から降ろします。 担当者になったら ◆覚悟を決め...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「先非を悔ゆる父が心、涙の色にも見ゆらんものを」雲雀山より 父においだされた娘は 乳母にかくまわれて過ごします。 心を改めた父親が探しだし 父親と中将姫は再会します。 権力がある父親は時として 子どもを社会から葬る ほどの罰を...
森澤さま おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「琴を枕の短夜のうたた寝」千手より 平家の武将、重衡は 処刑のために捉えられます。 身分の高い貴公子を 頼朝の従者 千手がもてなします。 吾妻鏡によれば 重衡28才、千手21才 別れの日は もう二度と会うことのない最...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「いかに、いにしえ人、わらはこそこれまで参りて候へ」芦刈より 都にでて出世した妻は 故郷に戻りうたいながら芦を 売っている夫と再会します。 自分の姿を見られたくない夫は 近くの小屋に隠れてしまいます。 呼びに行こうとする家来を...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「親子は三界の首枷と」天鼓より おやこは さんがいの くびかせと 一緒にいたいと思っても もっと自由に何かしたいと思う一瞬があるものです。 制限を感じるのも ◆つながりがあるからです。 本日も素晴らしい1日をお過ごしください。
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「平等院の庭の面、これなる芝の上に」頼政より 日本人なら誰でも知っている 10円硬貨、 表に書かれた平等院は頼政最後の場所でした。 扇を敷いて最後を迎えた為 扇の形に芝が残されています。 ◆身近なモノの背景に興味を持ってみまし...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「山河草木動揺して、目の当たりなる別雷の神体来現し給えり」賀茂より さんか そうもく どうようして まのあたりなる わけいかづちの しんたい らいげん したまえり 超自然の力、神が現れるときには 地震のような兆候が多く語り継が...