おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「心もなくて渡り給はば、神と人との中や絶えなん」龍田より 龍田の明神にお参りをしようとする お坊さんを女が制止します。 神を崇める心がないまま参拝すれば 神と人との中が絶えてしまいます。 そう語る女は龍田明神の仮の姿でした。 ...
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おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「その身は愚人、夏の虫の。火を消さんと飛び入りて」経正より 結末がわかっていても 行き先を変えられない精神状態に 追い込まれることがあります。 そういう自分を責めるとき ◆人は弱いものだと知ることができます。 本日も素晴らしい...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「汝知らずや我昔。葛城山に年を経し。土蜘蛛の精魂なり」土蜘蛛より 先住民の比喩だという解釈もある能「土蜘蛛」 自分の相手と調和することをめざしたいですが、、、 勝ち負けのあるときには ◆相手の歴史、生い立ちにも意識を向けてみま...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「我人の行功も。かようの為にてこそ候へ」道成寺より いざという時に役に立ちたければ 日頃の修行、目の前の仕事に 真剣に取り組むことが必要です。 能力を発揮できるのは ◆日頃から準備をしている人だけです。 本日も素晴らしい1日を...
高砂や この浦 船に帆をあげて 月もろともに いで潮の 波の淡路の島影や 遠く鳴尾の 起きすぎて はや住吉(すみのえ)に つきにけり
能楽師 森澤勇司です。 神主が高砂につき高砂の松はどれなのか 近くにいる老人に尋ねる場面です。 「高砂の松とはいづれの木を申し候ぞ」 舞台では松の木の作り物を出すときも一本だけなのですが 海辺に松の生えているところは一本だけではないでしょうから 高砂の松はひと目見ても、他の松とは区別がつかない 見かけは普...
能楽師 森澤勇司です。 「能楽をより楽しむにはどうしたらよいか」 よくそんな質問をされます。 能楽をお酒に例えるなら、「つまみ」は予備知識です。 証拠のいる学術論文では書くことができない 能楽を楽しむための予備知識をご紹介していきます。 学術的な検証ではないですから真偽を議論したい方には向いてません。 さて 個人的に高...
おはようございます! 能楽師 森澤 勇司です。 心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「女人とて隔てなし、ただ知らぬ人の言葉なり」竹生島より 弁財天の祀られている竹生島が 女人禁制だというのは、、、、 だれでも受け入れてくれることを 知らない人の勝手な情報でした。 ◆確認してみましょう 本日も素晴らしい1日をお...