水無月の24日に聖ジョンの豆ではかれる金剛の石
森澤勇司です。友人からきいて今日は聖ジョンの日ということを知りました。本棚に「ヨーロッパの祝祭典」という本があるので開いてみると6月24日のことが記載されていました。断片的な知識が繋がると嫌なことは思い出せないくらい面白いですね。
先日、靖国神社から千鳥ヶ淵戦没者墓苑に行く途中にあったオトギリソウ、国立能楽堂にもオトギリソウとここお所黄色いオトギリソウが気になっていたのでここもつながってスッキリしました。
さて本日6月24日、中世ヨーロッパの聖ジョンの日には「聖ジョンのハムニイ」という遊びがあり、how manyで始まる質問をお互いにするそうです。「〇〇は何日?」とか「〇〇はいくつ?」とかそしてイナゴ豆をかじって出てきた粒で占って答えます。
このイナゴ豆はチョコレートのような味で美味しいそうです。チョコよりヘルシーな感じ??
そしてこのイナゴ豆の中身はカロブシードと言われて粒が揃っていて重さも均一だそうです。
重さが均一なカロブシードを使って金やダイヤモンドなど貴金属を測るのに使われてきたとか、
カラットという単位はもともとこのカロブシードの数だったそうです。このカロブシードは別名「聖ジョンのパン」です。ミッドサマーイブは夏至の前の日6月21日ですが後に聖ジョン(パブテストヨハネ)の誕生日6月24日になりました。
聖ジョンのオトギリ草は別名シャロンのバラといわれ邪気を払うと伝えられています。この花は国立能楽堂の楽屋口にも植えられています。今の時期黄色い花を咲かせています。
実はこのオトギリソウは何度も目にしていますが、靖国神社から戦没者墓苑の道にも、国立能楽堂にも同じ花が咲いていて、植物を調べるアプリで照合して今年の6月に入って初めてこれがオトギリ草だということを知ったばかりでした。
ミッドサマーイブにこのオトギリ草を摘むと一年以内に結婚できるという伝承もあります。本気の方はのってみるのもいいと思います。
断片的に知っていても繋がっていないことは多いものです。何か関連がありそうだという好奇心はいつも持っていたいですね。
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日
- 20240414 日本書紀完読会37週目 - 2024年4月14日
- 日本書紀 完読会 35週目 - 2024年4月14日