心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「三つが三つながら消えて候」烏帽子折より 大泥棒 熊坂長範が吉次兄弟の宿を襲撃前に松明で占い場面があります。 「一の松明は戦神。二の松明は時の運、三は我らが命」 その松明を投げ込むと全て消されてしまう。 義経の幼少期、牛若丸が暗闇の中で待ち構えています。 先行きが全てダメと出...
森澤勇司WEBあ行( 2 )
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心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「三五夜中の新月の色」雨月より 三五というのは掛け算で十五です。 かつて月がカレンダーだった時代には十五日めは満月です。 現代では新月というと全部が陰になった月のことを言いますが 能の時代、漢詩などでの新月は東の空に初めて見えたときの月のことを指す場合もあります。 ですから満...
唐からやってきた三つの宝 現存する三つの宝 興福寺の宝物殿に収まっているようですが、面向不背の珠だけは紛失してなくなっていたようです。昭和54年にでてきて今は竹生島宝物殿に収まっているとか。本物偽物と諸説ありますが、もしレプリカだとしても奈良時代のものということなのでオリジナルのものはあったのでしょう。 面向不背の珠...
ウエツフミの中に翁らしき記述を発見 森澤勇司です。雑誌「能楽」36巻を一気読みしたせいか、読書脳が起動し始めました。そんなことで速読を超えてかなりの速度で普通に通読しています。偽書とも言われる「上記(ウエツフミ)」の間に聖書や風土記をよみ頭のなかの世界を楽しんでいます。 このウエツフミはウガヤフキアワセズが数十代に渡っ...
能は寿命が延びるというお話、 言った方は上宮太子、昭和の方には聖徳太子として知られています。寿命は一人に一つですから検証はできないので「そういうものだな〜」と受け取っていただければいいと思います。 村上天皇が、聖徳太子が申楽について書き残した「申楽舞を奏すれば、国穏やかに 、民静かに 、寿命長遠なり」という記述を見て6...
阿漕ヶ浦が近いので阿漕に経をあげました。 耳には聞けどもなほ心には 何百年の間には心に届くこともあるでしょう。 合掌
毎月28日は大日如来・不動明王のご縁日です。 「オンナビラウンケン」大日如来の真言のある「安宅」を稽古します。
毎月26日は愛染明王のご縁日です。 能では「翁」の中の「弓矢立合」という謡の中に愛染明王が登場します。 江戸城の謡初では「老松」「東北」「高砂」「弓矢立合」という曲が決まっていました。 元日にはこの「弓矢立合」が靖国神社御神前に奉納されます。