カウントダウン年末特集号

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朝活読書 vol.108  2010年12月31日配信

『不器用なあなたほど頼み上手になれる』

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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #108

「どう?」

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◆〈2〉今日の一冊

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『不器用なあなたほど頼み上手になれる』

高城幸司 著

明日香出版
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頼まれたときに「命令」と感じたり
ある種の「不快感」や「引っ掛かり」
を感じることが有ります。

そうしたことを相手に感じさせず
上手に物事をお願いすることに
役立つ一冊です。

出向いてお願いする
呼びつけて頼まない

の基本姿勢を忘れている上司は
多いものです。

「ボランティア型」「スター型」など
相手のタイプ別お願いのポイント
も掲載されています。

ここが此の本の中で一番
印象に残ったところです。

こちらが頼む側ではなく
頼まれる事も多いわけです。

ある程度、頼み上手な人から見ると
どういうタイプだと思われて
お願いされているのか推測する
ことができます。

頼む側の手法を非常に詳しく述べてあるので
断る対策を立てるのに役立ちます。

「頼み上手」になるための本ですが
断れなくて困っている方にもお勧めです。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

除夜の鐘108回は煩悩の数だそうです。

「ごーーーーん」

と響く鐘の音は心が洗われる
ように感じる方は多いのでは
ないでしょうか。

良い音の鐘の中でも景色と融合した
三井寺(園城寺)は人々に称賛され
「東海道五十三次」の安藤広重も
「近江八景」という作品を
残しています。

この三井寺を舞台にした能に
ズバリ「三井寺」という作品が有ります。

この能の中で語られる(鐘之段)
三井寺の鐘の音は、なんと突く
時間により音が変わるのです。

20時頃―諸行無常
(しょぎょうむじょう)

4時頃―是生滅法
(ぜしょうめっぽう)

6時頃―生滅滅己
(しょうめつめつい)

18時頃―寂滅為楽
(じゃくめついらく)

「ごーーーん」

という音が

「しょぎょう~~~~~」
「むじょ~~~~~~~」

なんて聞こえていたんですね。

私たち日本人はなんでも言語化してしまう
凄い感性を持っているのです。

外国人にはノイズに聞こえる
虫の声も日本人には歌に聞こえる
そうです。

かつての日本人は和歌を詠んでいる
とも感じていました。

「鳥類畜類の人に類へて歌を詠む」
(白楽天より)

使っている脳の部位が違うんでしょうね。

「日本人脳」

なんて題名の本が出たら面白そうです。

諸行無常

是生滅法

生滅滅己

寂滅為楽

を訳したものが「いろは歌」だと
伝えられています。

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならん
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見し 酔ひもせず

最近では「関ジャ二∞」
(ジャニーズ事務所のグループ)
が「浪花いろは節」の中で歌っています。

無限(∞)というグループが
8人で無常観を歌う

観客動員数だけでも凄いと
思っていましたが、
ジャ二―喜多川さんは
実家の仏教思想をこのグループに
託しているのですね。

感動しました。

私は除夜の鐘を聞きながら108号を
振り返ってみようと思います。
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感想いただけると嬉しいです
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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓