オノマトペ 擬音・擬態語をたのしむ

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あなたもできる!朝活読書

vol.158  2011年2月19日配信

『オノマトペ 擬音・擬態語をたのしむ』

http://ameblo.jp/yu-o-mo/
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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #158
 
 「ぷりっ?」

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◆〈2〉今日の一冊

『オノマトペ 擬音・擬態語をたのしむ』

田守 育啓 著

岩波書店
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著者 田守育啓さんは1946年生まれ。南カルフォルニア大学教授です。(2002年)

「ピカッ」「ビシャ」などの擬音「オノマトペ」の法則を研究した一冊です。

自信で揺れる音「ぐらぐら」「ぐらり」
「ぐらっ」その他、その状態や使う人が
受けた印象で表現は変わります。

鳥や動物の物まねも世界中表記が違いますが、
鳴きまねとしては似ているはずで、
形態模写と、表記した言語とは
別の物だという考え方も出きるのです。

ところが英語と比較してみると予想外に
共通点が多いことがわかります。

shriek、scream、beep、、、、

キーン、キンキン、ピーン、

など甲高い状態には「い」を含んだ
単語になるという法則が有ります。

「げえげえ」「めそめそ」「げっそり」など下品な表現に「え」が使われているそうです。

その他「h」「m」「w」の共通点

水に関する擬音の英語と日本語の共通点
があります。

また英語、日本語だけでなくフィリピンのセブノア語との比較も研究されています。

「でっぷり」「ぼてっ」「むちむち」

などの肥満に関する言葉は
p、b、mという唇音と「お」「う」という
母音を含んでいる共通点を指摘しています。

言語を越えた普遍的音象徴として
「オノマトペ」をとらえると多言語習得も
夢ではないかもしれません。

日頃使っている「オノマトペ」
悪態ついていても言語の法則からは
外れられないものです。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

言語とは関係ない人の評価について
感じるところが有りました。

「真面目」「ビシッとしている」
「スロー」「ハッキリしている」

自分も含めて人の評価って一言で
「○○」と言われることが良くあります。

かっこうの鳴き声の例が紹介されていました。

日本「かっこう」

英語「cukoo」

仏語「coucou」

独語「kuckuck」

ハンガリー語、スペイン語、フィンランド語、、
その他8言語の「かっこう」の表記が例に出されています。
形態模写ならどの国の人がしても
大した違いはないでしょう。
「オノマトペ」と「形態模写」は似て非なるものだと
著者は主張しています。

これを読んだときに人の評価と
似ていると感じました。

「電車で席を譲った人」に対して

「いい人だ」「偽善者だ」「なんかのセミナー受けたんだな」
「よいモノを見た」「犯罪の償いかな」「真面目だな」
「お坊さんかな」「周りの人にも教えよう」

色々な感想をもったり評価したりすることが
有ると思います。

言われている人がした行為は
「席を譲った」ということだけです。

自分自身が同じつもりでも周りからは
様々な評価を受けるものです。

もしかしたら

それは

「言い方が違うだけ」

かもしれません。

ある人が「席を譲った人」を

「偽善者」

と言ったのであれば、

この人は「偽善者」という言葉で人を
誉めるのだなと認識してしまうのです。

ある人が「お坊さんみたいな人」といったら
「席を譲った人のことだな」と認識してみるわけです。

一生懸命、
自分の言葉で伝えようとしている姿が
可愛らしく見えてきます。

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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される