大人の日本語
大人の日本語―30歳からの「絶対語感」の磨き方/外山 滋比古
¥1,365
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◆今日の一冊
『大人の日本語』
外山 滋比古 著
ビジネス書
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著者 外山滋比古さんは1923年生まれ。
お茶の水大学名誉教授の文学博士です。
人は言葉で生きる。
言葉がなくては生きていられない。
人間はことば次第である。
という文章から始まる一冊です。
生身の顔のほかに言葉の顔の大切さ、
生まれてから60ヶ月の言葉の習得機関の大切さ、
など普段使っている敬語や習慣について
語られています。
なにか良い習慣が、なくなる事に対する
軽い絶望感を見せつつも次世代への
期待をソフトな語り口で読ませてくれる
良い日本語の教科書です。
自動車に乗っている人の方が、
乗らない人に比べて怒りやすい理由
ユーモアとダジャレの違い
昨日の「オトナ語」とは違う「大人の日本語」
マナーブックより役に立つ内容です。
ぜひ読んでください。
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◆編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
電車の中なのに携帯電話で話をしたり、
音楽を大音量でかけている人が近くにいると
イライラしますよね。
「車中の携帯電話の思わぬ落とし穴」
という章にプライバシーについて
語られた部分が有りました。
ヨーロッパからの客人が日本人の家に
泊まるときに
「プライバシーは有るか」
と尋ねたそうです。
有ると聞いて泊まりに行ったところ
プライバシーは無かった。
「鍵のかかる部屋がないか」
という意味だったという事です。
この章を読んで落語に出てくる
「長屋」と同じだなと思うようになりました。
隣の部屋の話し声や動作まで丸わかりの
薄い壁、、電車の中はそれすらありません。
プライバシーどころか化粧をしている人
もいれば通勤電車で食事をしたり
着替えたりしている人も見かけます。
「江戸っ子だね!」
電車の中は壁のない「長屋」です。
動く「長屋」を楽しんでみると
イライラは無くなってしまいました。
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