福島泰樹全歌集
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あなたもできる!朝活読書。
vol.202 2011年4月4日配信
『福島泰樹全歌集』
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▼《1》今日の一言
▼《2》今日の一冊
▼《3》編集後記
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▼〈1〉今日の一言 #202
「あなたにとって上書きとは?」
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▼〈2〉今日の一冊
『福島泰樹全歌集』
福島泰樹 著
河出書房新社
- 福島泰樹全歌集/福島 泰樹
- ¥13,440
- Amazon.co.jp
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著者 福島泰樹さんは歌人であり入谷七福神の
毘沙門天「法昌寺」の住職です。
毎月10日に吉祥寺のライブハウス「曼荼羅」で
「絶叫短歌」ライブをしています。
1999年に歌人生活30周年を記念して
刊行された歌集です。
30年間の短歌4千7百首がおさめられています。
●この本を一言でいうと
「上書き」です。
●おすすめのポイント
ある人の人生のポイントで印象に残ったことが
綴られている歌集です。
日記文学よりも強烈な
インパクトが有ると思います。
歌をよんだ時の年代、状況も補足されているので
なぜこうした歌が生まれたか、同じ環境だったら
自分はどうしたのかという事を感じながら
読むのがおすすめです。
●生活への活かし方
「敗北は骨身に沁みてさはあれど仁王立ちせよ黄金の獅子」
(辰吉丈一郎選手に向けて)
「地獄から這い上がりこし鉄拳の耐えて謳わん師子王の歌」
(平仲明信選手に向けて)
読んでみれば何か目にとまる言葉があると思います。
著者の年表がついています。
自分と同じ年の歌人がどう生きていたのか
酒でも飲みながら自分と同じ年の福島泰樹と
語りあうのも良いのではないでしょうか。
●その他
自分と同じ年のところを見てみると
昭和62年
・テナーサックスの天才奏者レネ・マックリーンと共演。
・文藝季刊雑誌「月光」の変種にとりかかる。
・毎日グラフ臨時増刊「石原裕次郎」に55首を発表
その他、、熱く活動しているのが良くわかります。
寺山修司、中原中也、村山槐多、たこ八郎、
ボクシング、短歌、バリケードなどの
キーワードにピピっと
くる方におすすめです。
ぜひ読んでください。
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▼〈2〉編集後記
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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
福島さんは私の「道成寺」初演の時に
来ていただいたことが有ります。
何か月かしてお目にかかったときに
「絶叫が足りない」
という話をしたことを覚えています。
その時「その時以上に大きい声を出すのかな」
と思っていたのですが、今にして歌集を読み
当時、会話した状況を思い出すと
『「魂の叫び」が伝わらなかった』
という意味が含まれていたのではないかと思います。
ボリュームが大きいことが絶叫では
ないという事ではないでしょうか。
今年7月16日に4回目の「道成寺」を勤めます。
この年代には編集者やライターの方との
出会いが多かったせいか
本を読むときは編集者などを
確認するのが習慣になっています。
昨日の「藤原さんちの毎日ごはん
」でも
編集者を確認したら知っている
お名前を発見したので嬉しくなりました。
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コンサートの様子
古典の壁をなくしたい方におすすめです。
http://ameblo.jp/kotsudzumi/entry-10836773647.html
facebookファンページ作りました。
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▼おまけ
アンサンブルモデ
ファンタスティックコンサートCD
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