リズムの本質

リズムの本質/ルートヴィヒ クラーゲス
¥1,890
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あなたもできる!朝活読書。

vol.237  2011年5月9日配信

『リズムの本質』


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▼《1》今日の一言

▼《2》今日の一冊

▼《3》編集後記

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▼〈1〉今日の一言 #237

 「あなたにとってリズムとは?」

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▼〈2〉今日の一冊

『リズムの本質』

クラーゲス 著

杉浦 実 訳

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楽天
http://books.rakuten.co.jp/rb/4259699/

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著者 クラーゲスさん(1872~1956)は
ドイツの心理学者、哲学者です。

周期的反復運動(リズム)と意識的人為的反復運動(拍子)は
同じものなのかを考察した書物です。

本のつくりや翻訳特有の言い回しで
読みやすい本ではありません。

同じようになっている電子音を
「タクタク」ではなく「チクタク」と聞いていたり
メトロノームに正確に演奏する子どもと
メトロノーム通りに演奏しない専門家の例
韻律にしたがって朗読する子どもと
韻律にしたがわない朗読家の例など
興味深い例が多く紹介されています。

生活のリズムと言うときの「リズム」とは
なにか説明に困っている方にも
おすすめです。

●この本を一言でいうと

「生命」です。

●おすすめのポイント

「リズム」と「拍子」は混同されていると
語っています。

「拍子のないリズムは存在するか」

「リズムのない拍子は存在するか」
という問題提議は音楽家には興味深い
内容だと思います。

この本を読んでみると
「生活のリズム」と言うのは変な言い回しで
「生活の拍子」を作ることが重要に感じてきます。

メトロノームや時計の音をの間に
休符が聞こえる方はリズムを拍子として
とらえているという事のようです。

ぜひ読んでください。

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▼〈2〉編集後記

今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

先日、作曲家の方とお話をする
機会が有りました。

「西洋のリズムと日本の間は違う」という
内容のお話を伺いました。

日本人を語る書物にはしばしば
登場する表現です。

定規でいえば、目盛の付き方がリズムで
目盛に合わせてしるしをつけていったら拍子だと
解釈しています。

間とは目盛と目盛の間の事ですから
同じ土俵に上げるのが
無理という物ではないかと
言うのが私の意見です。

1mm間隔のリズム(目盛)

1mmの間(目盛と目盛の間)

1mmの間隔を感じられる拍子(手で付けた印し)

自分の中ではこんな区別をしています。

何か区切りがないと「間」は出来ないのですが、
これだけ取り出すと宇宙につながる広大な
哲学になっていくようです。

「あなたにとってリズムとは?」

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▼おまけ

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓