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見てはいけないもの【安達原】

おはようございます!
能楽師 森澤 勇司です。

心にしみる能の言葉を
厳選してお届けします。

「わらわが帰らんまでこの閨の内ばしご覧じ候な」安達原より

手塚治虫さんのアニメにもなった名曲の一つです。

http://tezukaosamu.net/jp/anime/18.html

学生鑑賞能でも頻繁に上演されています。

阿闍梨 祐慶が旅の途中に立ち寄った宿は
安達原の鬼のすみかでした。

女性の姿に化けた鬼は
閨(ねや)、寝室を見てはいけないと言い残して
薪をとりに出かけます。

みろと言われると見たくなくなり
見るなと言われると見たくなってしまう。

見られたから鬼の正体を表すのか
最初から鬼は祐慶をとらえとしていたのか

見てほしくないものを、あえて見るなといえば

◆見られてしまうものです。

本日も素晴らしい1日をお過ごしください。

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森澤勇司

重要無形文化財能楽保持者 20歳から能楽界に入る 43歳で脳梗塞の後 リハビリのため記憶の仕組み、心理学を学び復活 47歳で重要無形文化財「能楽」保持者に選出される。

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