六韜、竜韜、第二十七、奇兵
目次
兵士の使い方
かつて勝利をおさめたものは空や地下で戦ったわけではなく変化に対応して勝利を得た。その変化を会得したものは戦いによって繁栄し、会得できなかったものは滅亡している。
具体的な方法とは
①敵を欺きたいとき
→両軍が対陣しているのに武器を並べたり、ときどき勝手な振るまわせ隊列を崩したり無統率軍のように見せかける
②逃げやすくするため
→草や樹木が生い茂っているところに陣をとる
③敵の戦車や騎兵の進攻を防ぐため
→けわしい渓谷に陣を構える
④少人数で多数の敵を撃破する
→道が狭く塞がっている山林に囲まれた地に陣をかまえる
⑤伏兵をしこむとき
→水たまりの沼や展望の聞かないところに陣をとる
⑥勇力をふるい決戦をするとき
→遮るもののない平野に陣を張る
⑦敵軍の精密な謀を破るため
→矢の飛ぶように機敏に攻撃を仕掛ける
⑧敵将を生け捕りにしたいとき
→伏兵を待機させ、奇襲兵を配備、わざと遠くに退き陣をはる
⑨敵の円陣、方陣を破る
→軍勢を四隊、五隊に分ける
⑩一をもって十の敵を打つ時
→敵に変事が起こった騒ぎに乗じて攻める
⑪十をもって百の敵を打つ時
→疲労して夜営したところを攻める
⑫深い堀を越え、大河を渡るとき
→奇抜な技術、手段をつかう
⑬河水を越えて来る敵を防戦する時
→強い弓、長い槍をつかう
⑭敵をおびき出し、城を乗っ取る時
→城門の工事をダラダラとし、遠く敵国の斥候にわざとヘマをさせ慌てて逃げ出すようなふりをさせる
⑮敵の虚に乗じて攻撃する
→太鼓を打ち鳴らし騒ぎながら進軍し敵の関心を引きつける
⑯前軍を不意打ちし、後軍をせめて敵の将軍を捉えるとき
→暴風雨のときに攻撃する
⑰敵軍の食料を絶ちたい時
→敵の軍に兵士をおくり使者だと詐称する
⑱敵の敗走を追撃する時
→敵と同じ合言葉を使い、同じ制服を着る
⑲敵に勝つために
→正義を説き、大義名分を強調し味方の大衆をはげます
⑳兵卒に将軍の命令をよく守らせるため
→官位を高くして恩賞を手厚くする
㉑サボっているものに活を入れ、積極的にするため
→刑罰を厳重にする
㉒全軍を調和させ臣下を統率する
→喜び、怒り、恩賞を与え、官位を奪い、文徳で和らげ、武威で脅す、徐々にすすめたり急速にする
㉓敵の不意打ちを避ける
→高地に陣を張る
㉔守りを固くする
→険しい場所に陣を確保して動かない
㉕軍内の行き来を秘密にする
→山林が鬱蒼と茂ったところ
㉖持久戦をする時
塹壕を深く土塁を高く、食料を多く貯蔵する
将軍の器
戦略のないもの→敵について語る資格はない
兵士を自由に前後左右に動かせないもの→奇兵の術を語る資格がない
乱れ治まり、治まり乱れる戦争のならいに通じないもの→奇兵の術を語る資格はない
将軍に必要なものが欠けていると起こる7つの問題
①仁徳
→兵卒が和睦しない
②勇気
→全軍の戦意がなくなる
③叡智
→疑い恐れがでる
④明敏
→決断を下せず軍隊は危機に陥る
⑤細心の注意
→攻撃の機会を失う
⑥警戒
→軍の規律が乱れ守備ができなくなる
⑦統率力
→兵士が職務を怠る
将軍とはどんな役割か
将軍は人の命をつかさどる。将軍は軍隊とともに平和、戦乱の場に挑むことになる。
賢将を得れば国は栄え、賢将を得なければ兵は弱く国は滅びる
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