日本語のリズム
◆○◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆○◆
朝活読書 vol.50 2010年11月3日配信
『日本語のリズム』
◆○◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆○◆
◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆〈1〉今日の一言 #50
「休むの忘れてませんか?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆〈2〉今日の一冊
—————————————————
『日本語のリズム』
四拍子文化論
別宮貞徳
ちくま学芸文庫
—————————————————
著者 別宮貞徳さんは1927年生まれの翻訳家です。
本書は「七五調はリズムか」というところから
内容が発展してゆきます。結論から言えば「七五調はリズムである」
と著者は語っています。
また七五調も四拍子であり日本語は二音節を好むと説いています。
万葉集の中にも字足らずの歌が少ないことやその理由、同じ名詞を
発音したときの外国人と日本人のリズム感の違いなどにも言及しています。
例として
横浜 → よこ・はま → ヨコ・ハー・マ
など発音のリズムの部分は注目すべき文化の違いだと思います。
また二音節にしたくなる例としては
森澤さん → もり・さわ・さん
桜木さん → さくら・ぎ・さん → さく・らぎ・さん
麩 → お麩
湯 → お湯
というように意味するところとは別に無意識のうちに文節を区切ったり増やしたりしている場合は多いと思います。
ぜひ読んでみてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆〈2〉編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。森澤勇司です。
「橋」と「端」などの発音の違いを幼少の時に注意されたことがあります。
話し言葉の具体的なリズムを説いた書物はあまり見たことがありません。
話し方やコミニュケーションのスキルを説いた書籍やセミナーが多く存在します。
相手の呼吸や声の高さや話すスピードの合わせ方は学べますが、
共感するのはそれだけなのでしょうか。
話す相手の使っている言葉のリズム、文節のとらえ方など音楽的に
とらえてはいかがでしょうか。
理想的なハーモニーを奏でる方法が見つかるかもしれません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日
- 20240414 日本書紀完読会37週目 - 2024年4月14日
- 日本書紀 完読会 35週目 - 2024年4月14日