みちゃダメと言われると【安達原】

おはようございます!
能楽師 森澤 勇司です。

心にしみる能の言葉を
厳選してお届けします。

「わらわが帰らんまでこの閨の内ばしご覧じ候な」安達原より

手塚治虫さんのアニメにもなった名曲の一つです。

http://tezukaosamu.net/jp/anime/18.html

学生鑑賞能でも頻繁に上演されています。

阿闍梨 祐慶が旅の途中に立ち寄った宿は
安達原の鬼のすみかでした。

女性の姿に化けた鬼は
閨(ねや)、寝室を見てはいけないと言い残して
薪をとりに出かけます。

みろと言われると見たくなくなり
見るなと言われると見たくなってしまう。

見られたから鬼の正体を表すのか
最初から鬼は祐慶をとらえとしていたのか

見てほしくないものを、あえて見るなといえば

◆見られてしまうものです。

本日も素晴らしい1日をお過ごしください。

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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される