聖徳太子が語る能の効能

聖徳太子が語る能の効能

能は寿命が延びるというお話、

言った方は上宮太子、
昭和の方には聖徳太子として知られています。


寿命は一人に一つですから検証はできないので「そういうものだな〜」と受け取っていただければいいと思います。

村上天皇が、聖徳太子が申楽について書き残した「申楽舞を奏すれば、国穏やかに 、民静かに 、寿命長遠なり」という記述を見て66曲全部するのは大変なので「翁」の部分だけ選び出したという伝説が世阿弥の「風姿花伝」に語られています。

聖徳太子が語ったのは作り話説もあります。
そもそも聖徳太子は実在しない説も、、、

それでも
翁は世阿弥時代にはすでにあり
現在まで上演され続けています。

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世阿弥著「風姿花伝」本文
平の都にしては 、村上天皇の御宇に 、昔の上宮太子の御筆の申楽延年の記を叡覧なるに 、まづ 、神代 ・仏在所の始まり 、月氏 ・震旦 ・日域に伝はる狂言綺語を以て 、讃仏転法輪の因縁を守り 、魔縁を退け 、福祐を招く 。申楽舞を奏すれば 、国穏やかに 、民静かに 、寿命長遠なりと太子の御筆あらたなるによつて 、村上天皇 、申楽を以て天下の御祈禱たるべしとて 、その頃 、彼河勝この申楽の芸を伝ふる子孫 、秦氏安なり 。六十六番申楽を紫宸殿にて仕る 。そのころ 、紀の権の守と申す人 、才智の人なりけり 。これは 、かの氏安が妹婿なり 。これをもあひ伴ひて申楽をす 。その後 、六十六番までは一日に勤めがたしとて 、その中を選びて 、稲経の翁 〈翁面 〉 、代経の翁 〈三番申楽 〉 、父の助 、これ三つを定む 。今の代の式三番 、これなり 。すなはち 、法 ・報 ・応の三身の如来をかたどり奉る所なり 。式三番の口伝 、別紙にあるべし 。

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される