【問】どう質問していいかわかりません
【答】「どうしたいか」を書いてみましょう
誰かの自分の質問は他のメンバーの気づきになります。積極的にご活用ください。「質問できない」ということは問題に気がついていない場合がほとんどです。自分の理想を言語化できているという人もほぼ0です。小鼓の習得にも理想の人生にも言語化は重要になってきます。
言語を使えなかったヘレンケラーがどうやって言語を覚えたか存知だと思います。持っているものを使わないのは持っていないのと同じです。楽器はどれでも脳のプログラムによって筋肉を動かして演奏します。この脳のプログラムを作るのは「言葉」です。
積極的に理想とのギャップを埋める言葉を使ってください。答えられる質問と答えられない質問の違いもあります。皆さま、ご自分の自己紹介を読み直して「どうなりたい」が語られているでしょうか。「現状」を1万回かたっても何も変わりません。例えば野球選手ではこんな感じです。
「ヒットが打てません」
1万回唱えてみます。何か変わるでしょうか。
こんな質問に積極的に答えていくことで明確な言語化ができるようになります。長くても構いません。変わるためにはどんなに言葉が必要でしょうか。
また他者のコントロールもできません。
ヒットが打てないのはピッチャーのせいだ。
ピッチャーが打てるボールさえ投げてくれれば、、
ピッチャーに打てるボールを投げてもらえません。
打率のいい人はいつも打てるボールを投げてもらえてるのに、私だけは投げてもらえないんです。このバッターは打てるようになりそうですか?
またこれはどうでしょうか。
「今年は本気で三振を減らそうと思います」
能楽で学ぶことは「型」と「間」につきます。
「型」は行動パターンです。
「間」はタイミングです。
小鼓の型、間だけを良くすることはできません。日常の習慣の内側にあるものです。日常習慣と分離して何かがよくできるというっことはないのです。ですから返事の遅い人が、舞台の反応を良くするということはできないのです。特殊な天才は出来るかもしれません。そういう方はそもそもこのような記事には無縁ですから独自の境地に生きれば良いと思います。
こうしたことも含め「どうしたいか」を言語化していきましょう。稽古に関する事がやりにくければ、日常の事から始めるのがおすすめです。
顔を洗う→さっぱりしたい。
お風呂に入る→あたたまりたい
コーヒーを飲む→気分転換したい
稽古に関しても「姿勢良くしたい」「気持ちいい音を鳴らしたい」「大きな声を出したい」などなんでもいいので「どうしたいか」を言語化することに取り組んでみてください。
言語化に関してはメモや付箋なんでもよいので「文字」で書くのがおすすめです。
文字の「文」の時は「ふみ」とも読みます。ウエツフミには「再び見る」ということで「ふみ」と呼ぶようになったという期限が語られています。これは客観的にみるという意味でも非常によい効果があります。
「どうしたいか」ここをスパッとすぐ出る人はなかなかいないものです。非常にめんどくさいと思うこともあります。それなのでできれば変化が早いのです。あえて取り組んでみることをおすすめしています。ご質問ありがとうございました。
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