緑児が泣き止む音や色づかい脳の発育もいもいもいぱ

目次
幼児教育の穴埋めをしようと思っていました
ごきげんよう!森澤勇司です。
本日も稽古に役立つ一冊をご紹介させていただきます。
「もいもい」です。
もうずいぶん前からですが3歳までに○○をしないと大人まで影響するとか、6歳までに、10歳までになどなど幼少期に何かしておかないと大人になって正常にならないような本を見かけます。もう友人には孫もいるような年ですから取り返しがつかない時期です。
しかしながら、体験というのは一回すれば済むことも多いのです。子どもの時に食べたかったお菓子を、大人になって食べてみたら「やっぱり食べなくて良かった」というようなこともあるわけです。
幼少期、駄菓子屋さんに行くのは禁止だったので赤い色のついたイカみたいなものを食べてみたいと思っていました。子どもの時は泣いたりしてギャーギャー騒いでいました。10年ほど前、イベントの駄菓子屋さんでそれがあったんです。匂いを嗅いだだけでもう無理でした。この体験で幼少期のトラウマは消え去りました。
それと同じで、幼児性健忘で忘れていることを、自分で再教育してみたいとはいつも思っているのです。これが「もいもい」を手にする動機になりました。
能装束に似てる感じがして手に取ってみた
本屋さんでもどのコーナーもまんべんなく回りますがここのところは自粛で最寄り駅の書店もずっと閉まっています。
そんな時間もあるので著者事に並んでいた本棚を整理して出版社ごとに積み上げてみました。そしてその出版社のサイトを見ていたときに「なにか見たことがあるような、、」と思う色使いの絵本を見つけました。能装束に似ている!ピンときて読んで見ることにしました。能装束の写真は佐々木能装束さまのギャラリーで画像をごらんください。似ているというのは私の個人的な印象です。
赤ちゃんにわかる色や音があるようです
もう10年近く前になりますが、赤ちゃんも入れるワークショップを開催していました。自主開催も依頼も両方あったので200組くらいの赤ちゃんのいるご家族に小鼓を体験していただきました。
0歳の赤ちゃんも2歳くらいになると急に正座をして挨拶を始めるから面白いものです。小学2年生くらいまでのお子さんは江戸期の小鼓にはもの凄く反応が良かったです。大抵、泣いてても小鼓の音で泣き止みました。
小さいお子さんは合成樹脂の小鼓と江戸期のものを並べておくと、なぜか江戸期のものに集まってきます。それ以上大きくなると「どっちがなる」とか「どっちが高い」とか独自の基準が出来るようです。
絵本や音楽にふれたほうがいい理由
事業仕分けでなくなりましたが文化庁の伝統文化子ども教室で80名くらい小鼓指導をしていました。そのときに毎回休まずに来るお子さんは礼儀正しくて勉強も好きという明るいお子さんが多かったです。
反面、よく休み、風邪を引きやすい、姿勢が悪いお子さんは、なかなか進まない事もありました。全体稽古なのでどんどん進むよりも同じ事を反復して深めることを重視していました。それなので進み方に差が出ることはないのですが休みがちなお子さんはいつも0からのスタートになっていました。
家庭の事情もあるので強制は何もありません。それでもなるべく多くの参加者が稽古場に来られるように全体に休む理由をアンケートをトたことがありました。
そこで、姿勢の悪いお子さんは塾をよく変わる傾向がある事がわかりました。保護者の方に聞くと「塾変わったんですけど勉強できるようにならないのでまた変わるんです」このような答えが複数ありました。
稽古の歳の雑談で、ご飯の炊ける匂いの話になったことがあります。その塾をよく変わるお子さんは「匂いはしない」と答えるのです。
最近では湯気の出ない炊飯器もありますから、聞いてみると湯気は出ている。匂いはしない。ご飯にも味はないという答えでした。「なにに味があるの?」と聞くと「カレーとハンバーグ」と言ってました。
こうなると塾の問題よりも感受性の問題です。やはり感情の動く量と記憶の量は比例します。感情が動かなければ何も記憶されません。絵画、音楽、絵本も含めてキレイなものを見たり、歩いているとに花を見つけてみたり感情を動かす方が大事だと感じました。
最近の栄養学では亜鉛不足なども嗅覚障害が出やすいそうですが、ここでは触れないでおきます。いずれにしても、心の栄養不足は勉強にも影響があるように見受けられます。
未来は明るい
後で知りましたがこの「もいもい」は大学の研究から実際の赤ちゃんが選んだ画像でつくられているそうです。能楽の伝承は700年残ってきたという事はありますが科学的根拠よりも感覚的なものがほとんどです。
こうした科学的に赤ちゃんの発育に良いものが出来るのは情操教育にも非常に良いことだと思います。20年後30年後の為に更にデータが増えてくると思います。
心が健康に育つという事も証明されてくれかもしれません。そうなればよりよい未来にも期待が出来ます。大人のあなたも稽古の休みの休憩に開いてみてはいかがでしょうか。
理想の能楽生活を楽しんでいきましょう!!
おまけ
youtubeにある狂言「猿聟(さるむこ)」の動画です。
おすすめの順番は
①「もいもい」の動画を見る
②「猿聟」の動画を見る。9分あたりから猿語になります。
③もういちど「もいもい」の動画を見る
そうすると「もいもい」という言葉に、意味を感じてくるから不思議です。
お時間ある方は試してみてください!
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