奇跡のリンゴ
- 奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録/石川 拓治
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あなたもできる!朝活読書。
vol.232 2011年5月4日配信
『奇跡のリンゴ』
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▼《1》今日の一言
▼《2》今日の一冊
▼《3》編集後記
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▼〈1〉今日の一言 #232
「あなたにとって害虫とは?」
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▼〈2〉今日の一冊
『奇跡のリンゴ』
石川 拓治 著
幻冬舎
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著者 石川拓治さんは1961年生まれの
ノンフィクションライターです。
無農薬の「奇跡のリンゴ」を
作っている木村秋則さんのドキュメントです。
「林檎」と「リンゴ」は別のものだそうです。
18世紀後半に現在のような甘くて大きなリンゴが
開発され、それが日本でも普及された経緯が
解説されています。
そのリンゴには害虫という天敵が有り、
「農薬なくしてリンゴ無し」という栽培農家の
現状があります。
ところが木村さんは農薬なしで現在のリンゴを
作ることに成功した数少ない生産者です。
身体によいとされるリンゴの農薬との関係や
木村さんのリンゴ人生は感動的です。
●この本を一言でいうと
「観察力」です。
●おすすめのポイント
リンゴがどうやって日本に入ってきたのか、
青森県でリンゴが普及した理由など
を合わせて知ることが出来ます。
現在の大きくて甘いリンゴになるまでの
歴史はそんなに昔の事ではありません。。
木村さんはある日どんぐりの
木を見てリンゴの木だけを
健康にしようとしている
農法の違いに気が付いたそうです。
肥料を与え雑草を除去し農薬
害虫を退治して作られた果実と言うのは
なにか現代人に通じるものが有ります。
逆に雑草や昆虫と共存し野生に近い
実をつけている果実には樹木の
生命が凝縮されています。
有るとき木村さんが虫眼鏡で見た
リンゴの葉を食べる害虫と
その害虫を食べる益虫の顔の違いは
面白いです。
害虫は草食で大人しい顔をしているが
益虫は肉食で怖い顔をしているそうです。
ぜひ読んでください。
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▼〈2〉編集後記
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
木村さんはリンゴの木に産み付けられた
卵や害虫を観察し日記につけ
孵化するポイントを発見してから害虫駆除が
楽になったと語っています。
害虫を駆除する方法ではなく
昆虫の生態に視点を移したことで
虫の被害からリンゴを守る方法が
見つかったようです。
阿久悠さんが『日記力』の中でも
強い花も木も育たない
と嘆いている作品量産体制
とこの木村さんの視点は
何か共通するものを感じます。
芸術がリンゴだとするならば
この「奇跡のリンゴ」の手法を
そのまま置き換えて害虫駆除
して行くのがいいかもしれません。
さてどんなことが害虫にあたるのでしょうか。
なにが害虫だと思いますか?
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