【星空案内人になろう!】
vol.298 2011年7月9日配信
『星空案内人になろう!』
柴田晋平 ほか 著
技術評論社
□□□□□□□□□□□□□□□□□
「夏が暑いのは太陽がしし座にあって
その影響を受けるからだろう。そのとき
生まれた子は、勇敢な性質を持つようになる」
などと考えたのです。
本文より
▼「占いコーナー好きですか?」
先日の「天文宇宙検定」に続き、
星空案内人という天体の本です。
「星のソムリエ」という副題がついていたので
マニアックな本かと思いましたが、
天文台で作った資格のことでした。
やまがた天文台のオープンと同時に
同館で行われる星空ガイドを養成する
しくみとして始まったと解説が有りました。
実際の受験方法、資格取得後の
活躍の場なども説明されています。
さて本文の内容は天体の基礎知識も
さることながら望遠鏡の扱い方、
神話、占星術と実際の天体の動き、
手を使った星座の観測方法、
七夕やお盆の日にちの考え方など
生活に密着した話題など
幅広い内容が一冊に凝縮されています。
ぜひ読んでください。
_____
▼編集後記
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
星占いのコーナーというのは
いろいろな雑誌についていますよね。
自分の星座を知らない方は
少ないのではないでしょうか。
あの日付の区切りかたを
なんだか中途半端な日で
くぎってあります。
これはほぼ旧暦の二十四節季の
通りです。
節句は新暦の上に載せてしまう現代人ですが、
星占いは二十四節季で忠実にくぎっています。
しかしながらこの星占いも二千年の間に
宮と星座の位置がずれてしまったり
太陽が通過する日にちが
2日から1週間ずれてしまっていて
理論的な整合性がなくなっています。
最近では「へびつかい座」を加えて
13星座というのあるそうです。
十二宮での生まれの特性を書いた
「宿曜二十八宿秘密奥義伝」の天体配置も
地球、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星
という配置になっていて、数千年の間に
天体の位置関係も変わり、しかも地動説の現在
星占いの意味を見出すのは難しいかもしれません。
実際に太陽や月の影響は多大ですが、
それ以外の天体の影響というのは
あるにしても小さいものかもしれませんね。
「占いコーナー好きですか?」
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 鳥追 - 2024年12月25日
- 日本書紀 完読会 11週目感想 - 2024年12月25日
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日