【能の言葉】わかっていても
心にしみる能の言葉を
厳選してお届けします。
「三つが三つながら消えて候」烏帽子折より
大泥棒 熊坂長範が吉次兄弟の宿を襲撃前に
松明で占い場面があります。
「一の松明は戦神。二の松明は時の運、三は我らが命」
その松明を投げ込むと全て消されてしまう。
義経の幼少期、牛若丸が暗闇の中で待ち構えています。
先行きが全てダメと出ているのですが、
長範一味は止まることができません。
ちょうど易経の卦「大壮」にこの状況を暗示した言葉があります。
初爻「趾に壮んなり。征けば凶。孚あり。」
勢いが勝って赤信号でも止まれない。
一人なら止まれることでも集団になると
止められないことは多いものです。
不安になったら
◆どの方向に進んでいるのか把握してみましょう。
本日も素晴らしい1日をお過ごしください。
◆舞台出演予定です
http://nohgaku.com/?p=4920
◆今月のイベントはこちらです
https://www.reservestock.jp/page/event_calendar/1294
◆毎日1分!心にしみる能の言葉
https://www.reservestock.jp/subscribe/75464
感想いただけると嬉しいです
The following two tabs change content below.
森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日
- 20240414 日本書紀完読会37週目 - 2024年4月14日
- 日本書紀 完読会 35週目 - 2024年4月14日