【能の言葉】その行為の裏には
心にしみる能の言葉を
厳選してお届けします。
「いとけなかりし時よりも父に離れて無慙やな」橋弁慶 笛之巻より
能「橋弁慶」の前半が全く違う台本になっている一曲です。
平家の跡継ぎたちに混じり寺で勉強している牛若丸ですが、、
よなよな五条の橋で辻斬りをしていることをしった母は
牛若丸をしかり嘆きます。
そんなときに幼いときに父に別れたことを
敵の人質になっていることなどを
救い出せないことを悲しむのでした。
いまでは少なくなりましたが
父親がいないからグレてしまうとか
通り魔的な犯罪をしてしまうとか
多くの場合、心満たされる幸福な日々は送っていません。
ゆるせない犯罪の裏側には生い立ちによる
寂しさに耐えきれなかった心の弱さがあります。
凶悪犯罪をみたときは、どんなに追い詰められた状況でも
◆はねのける強さをイメージしておきましょう。
本日も素晴らしい1日をお過ごしください。
◆舞台出演予定です
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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