今日は朝活で『源氏物語』が「浮舟」、『古事記』の序文を読みました。そこでで話題の共通点が「決められない」でした。能のなかでも男子二人に求婚され、答えを出さなかった人の末路を描いた作品があります。 能は現代の心理学のようなところが多々あります。この『求塚』も現代の心理学に通じると思った作品の一つです。 生きているうちに悩...
能楽博物館WEB能の曲
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昨日「知性の罠」を読みました。エジソンやコナン・ドイル、レイ・クロックなど日本でも有名な人物のエピソードから認知バイアスのことが語られています。最近読んだ本の中でもおすすめの一冊です。 この本を読んで頭に浮かんできたのが鎌倉三代将軍であり28歳で暗殺された源実朝のエピソードです。これは新作能のなかでも上演頻度が高い古典...
能の最後の部分を「キリ」と言います。 能「養老」のキリにはこのような言葉があります。 能「養老」 「君は船、臣は水。水よく船を。浮かめ浮かめて。臣よく君を仰ぐ御代とて幾久しさも盡きせじや盡きせじ。、、、、」 「上澄む時は下も濁らぬ、、、、」 水は穏やは平和の象徴ですから穏やかな方が好ましい。 水が荒れると大ごとです。船...
能「養老」とは岐阜県にある瀧の名前です。東京では居酒屋の名前の方が有名かもしれません。 その昔、滝の水を飲んだ人が若返ったという噂が広まりました。そこで雄略天皇のお使いが派遣されるところから能は始まります。 瀧のある場所に到着し、そこにいた老人と若者に効果を聞きます。疲れが取れ、夜、物寂しくなく、ゆっくり眠れ、起きたら...
『日本書紀』を読んでいると天武天皇の御代から龍田の神を祭る記述が多くなります。ここは以前からの疑問です。大切にされていたこと。風の神として祀られているのは記述から知ることができます。 そんなこともあってか奈良の龍田明神は能「龍田」としても現代に伝わっています。どの曲もそうですが能は同じパターンのように見えて前提が全く違...
前回「命」を捉える感覚を「茶」という言葉で考察してみました。 一般的な意味での命、ヒトの肉体の寿命について『聖書』『日本書紀』『古事記』そして能「白鬚」の記述を比較してみます。 【聖書】 「主は言われた。 「わたしの霊は人の中に永久にとどまるべきではない。人は肉にすぎないのだから。」こうして、人の一生は百二十年となった...
今日は「運」と「命」とはなにか綴ってみます。 「運」というと「運がいい」とか「運が悪い」のように使われることも多いですね。「運」とは善い悪いがあるものではなく実ははじめからあるものです。 その前に能のできた時代の台本の中の運はどう使われているでしょうか。 能「烏帽子折」に大泥棒 熊坂長範(ちょうはん)が登場します。夜襲...
今日はクラブハウスで話していたメモをもとに頭に浮かんだことを綴っていきます。能の内容を知りたい方は「楠露 能楽」で検索すると見つかります。 1番に頭に浮かんだのは「認知バイアス」という言葉です。認知バイアスとは都合の良い情報だけを繋ぎ合わせてしまう情報の取り方の事です。なんでもそうですが、よい方向に働けばよいですが、悪...