日本書紀 完読会 29週目感想
20240218
70−105
度々政権争いが起こる。というよりもこの頃は常にトップ争いだろう。英語版の日本書紀をよんでみる。表紙は朝鮮半島も含まれた地図が書いてある。今思い描く日本と倭政権の範囲は違う。日本という漢字が書いてあるから現在の日本国を思い浮かべると全く勘違いした書物になってしまうものだ。
推古天皇の御代。相変わらず切った切られたの世界。立場を維持するのも並大抵のことではない。ここに登場する朝鮮半島の方々は自国語ではなんという名前なのか気になるところ。卑弥呼周辺の記述も日本で読んでいた名称とは全く違うものだと思う。遁甲、方術を皆が学んでいるところが興味深い。街の設計のようなものも含まれているのだろう。秦河勝も登場。だいぶ馴染みのある御代になってきた。憲法十七条は「和を持って」岳が一人歩きしている。十二条から入るのがいいと思う。文脈からも一般国民に向けたものでないことはすぐにわかる。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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