六韜、竜韜、第三十、農器

国家が泰平のときも武器の整備、国防の備えは必要なのか

戦い、攻め、守り、防ぐための器具はすべて平時の生活の中に備わっている

農民の場合

耒耜は
行馬(矢来→竹、丸太を縦横に組んだもの)
や菱の実の代わりに使える

荷車は
囲い陣屋、垣、大盾に使える

鍬は
鉾のに当たる

蓑、笠は
兵士の甲冑などの代わりになる

鍬、鋤、斧、杵、臼は城を攻める武器になる

牛馬は食料を輸送するもの

鶏、犬は斥候の役割

婦人の機織りは軍の旌になる

農夫の仕事は城攻めになる

農夫の日常と城攻め

仕事

【春】雑草や灌木を取り去る
→戦時に車騎で戦うのと同じ

【夏】田畑の草を抜き取る
→戦時に歩兵として戦うのと同じ

【秋】稲や柴を刈りあつめる
→食料の備蓄に同じ

【冬】倉庫に貯蔵する
→城を堅固に守備するのと同じ

環境

◆五家一組になっていること
→軍陣のあいだで約束や符による信号を送る単位と同じ

◆村落に官史、官庁に長官がいること
→軍に将師がいるのと同じ

◆村里ごとに周囲に垣を作って行き来できないようにしてあるのは
→軍隊に分隊があるのと同じ

◆穀類を輸送し蒭を刈り取る
→軍に倉庫があるのと同じ

◆春と秋に城郭を修理し堀を浚う
→戦時の塹壕や塁壁を修理するのに当たる

優れた統治者の考え方

兵器は全て人の生活の中に備わっている

それなので

優れた統治者は、民衆の平時の生活を重視して軍備国防を考えている

それなので

①六種の家畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)を飼育させる
②田畑を開梱させる
③家庭に安住できるようにする

仕事に専念できる環境を整える

◆男子→一人何畝と責任面積がある

◆婦人→機を織る→一人何尺と責任尺数がある

こうすることで国は富み、兵を強くすることになる

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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される