高田明と読む世阿弥

あのジャパネット高田で有名な高田明さんの書作です。
数年前に世阿弥の風姿花伝を愛読しているという記事を見たことがありました。
実業で実績の有る方が語る世阿弥の解説には重みがあります。
この中でも冒頭で印象的なのは「変えられないことで思い悩まない」という章です。
ピンチをチャンスに変えるとか言葉ではよく言われていますが、
1170億円売れていたテレビの売上が3割り程度に落
ち込んだと言うお話はほんとに大変だったことが感じられます。
『何をしたかといえば原点に立ち戻りました。』
新たな領域にチャレンジするよりも、もともと得意としてきた
家電販売に力を入れることだったと語られています。
テレビに力を入れていたことを、掃除機、炊飯器、エアコンなど
やりきれていない商品に力を入れた結果、
1423億円の売上を達成し、経常利益154億円の過去最高記録になったそうです。
いま危機を感じている方は、もともと何が得意なのか
原点に立ち返ってやるべきことをやる。
今うまく行っている方も、そもそも自分は何をすべきなのか、
そんなことを考えさせてくれる一冊です。
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この記事を書いた人

森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 1500番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される