心にしみる能の言葉を厳選してお届けします。 「げにや落花こころあり、人心なし」鳥追舟より 主君が家を留守にしているときに、留守をまかされた家来は主君の妻子を使用人のように使うのでした。 その理不尽なしうちに子が嘆く場面の言葉です。 道端に落ちている花びらには心はありませんが人を和ませたり儚さを感じさせたり人の心を動かす...
能の曲( 13 )
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心にしみる能の言葉を 厳選してお届けします。 「きり、はたり、ちょう、ちょうと悪魔も恐るる声なれや」呉服(くれは)より 呉服はいまではごふくとよんでいますが くれはとよばれていました。 中国から織物の伝承をした クレハ、アヤハという姉妹の物語が能「呉服」です。 江戸時代には人気曲だったようで上演回数もおおかったようです...
ちょうど立石に用事があったので2日続けて熊野神社にお参りしてきました。 「江戸名所図会」をみてみると昔のお社の記事がありました。「くまの」と書いてあります。 石がご神体の祠だったようです。阿佐ヶ谷神明宮と石神井、そしてこの熊野の祠は霊石がご神体になっていて形が似ているという記載があります。三輪山の磐座のようなものを想像...
春秋時代、越王の勾践に敗れた父である呉王の闔盧の敵を討つため、夫差は毎夜薪の中に寝ては仇討ちの心をかきたてた。志を心に刻み込んでいた。 三年後、ついに会稽山で勾践を降伏させたが、勾践は復讐の念を忘れないため苦い胆をなめて、苦難の末に夫差を打ち破ったという故事に基づく。「臥薪」とは、堅くて痛い薪の上に寝ること。「嘗胆」と...
當麻寺に中将姫の伝説があります。能では「雲雀山」「當麻」に登場します。天平19年8月18日(747年9月30日)- 宝亀6年3月14日(775年4月22日)とされていますが當麻寺のホームページによると下記のようになっています。「阿弥陀如来との約束通り、中将法如が29歳になった春。當麻寺では桜や梅、桃の花が咲き...
ごきげんよう!能楽師 森澤勇司です。 本日も心を磨く能の言葉をお届けします!「恐れ給はば帰らんと鬼神は塚に入らんとす」 今日は日も月も年も全部八白土星なので、 山を象徴する八白土星 の時間に移動しないでいいように 早く出かけて舞台の近くで過ごしました。 そしてこの山を象徴する八白土星の示す方角は 北東、鬼...
【ついに電車にも】 相模線の最新車両は 能面の「獅子口」からデザインしたとか。 知っててみればそう見えるかな^_^ 車内の音楽も「石橋(しゃっきょう)」 使って欲しいところです。 歌舞伎の「鏡獅子」の原曲、能の「石橋」は 徳川秀忠公が所望の時、 あまりに秘曲にしすぎて 誰もできなくなっていました。 復活させるための能楽...
昨年の下書きが残っていました。このときは杜若が続いていました。小岩菖蒲園で杜若の花もよく見ました。杜若は種類が多い上に菖蒲とも似ている、更に菖蒲はショウブともアヤメとも読めますが文字は同じでも違う種類だそうです。 実際の花と同じで同じ曲でも演者によりだいぶ趣の変化を楽しむのもいいですね。