日本書紀 完読会 第4期 7週目感想
20230917
神武天皇の紀が終わる。ここでなぜか饒速日命が登場する。神武天皇の記録からすれば秋津洲だけでも良いように思う。伊弉諾尊、大己貴大神、の視座も加えられているところに興味が湧く。
また研究では神武天皇の即位は280年頃と推定されてきている。それでも神武天皇即位紀元が変わることはないのだろう。建国という言葉は本文にはないが慣例的に思い込まされた見出しで先入観は外しにくい。建国を無理して作るのなら国之常立神からで良いのではないかと思う。
ここからは綏靖天皇の暗殺事件以外は代々の天皇の御代の出来事の記載はない。姪、継母など近しい人が后になっているのが現代と結婚とはだいぶ意味が違うように感じる。
また御代が替わるにつれ宮が替わる記載が多い今般的な理由を知りたいと思う。近代では明治、大正、昭和、平成、令和と宮は変わっていない。今後の研究が楽しみ。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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