日本書紀 感想 22週目
22週目
154-189
武烈天皇の御代の最後。
そしてわざわざ記載されている暴力の数々。
胎児、爪剥がし、池や木での人間狩り、暴行
こうしたときに文化発展という側面もあるのだろう。
この辺りは中世ヨーロッパのイメージと印象が被ってくる。
そして巻十七の継体天皇になる。能「花筐」で描かれている件。一旦途絶えてしまう系譜が5代遡ってつながってくる。
その後の安閑天皇、宣化天皇、欽明天皇という兄弟の治世につながってくる。
元年9月の詔。男の耕作、女の紡績の説をみると『聖書』とつうじるところも感じる。アダムの原罪もいやいやならば罪だが積極的に向かえば喜びになる。
この後8人の妃の件、その後、武烈天皇の埋葬になる。
ここまで見ていると天皇というのはすでにあるシステムにのって日々の生活が決まるように思た。
住吉大神が朝鮮半島の国を応神天皇に差づけたという会話の部分が出てくる。この辺りになると神話かがかなり進んでいる。同じ書物での取り扱いが壮大な話になってくる。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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