大きな主語症候群
大きな主語症候群
小学生が「みんな」って言う時、2.3人のことだとよく言われます。
「みんな」って、本当に「みんな」?
「日本人は、、」という大きな主語を深掘りする事にしました。
「日本人は礼儀正しい」
「日本人は言わなくてもわかる」
「日本人は遠慮がち」
こんな言葉を耳にすると、なんとも不思議な感じがしてきます。
「ほんとにそう?」
「私は違うけど、、」
と思う事しばしばです。
「日本人は本を読まない」
「日本人は米を食べない」
「日本人は洗脳されてる」
こんな発言を聞くと「それは主語が大きすぎでは??」と思う事しばしばです。
「えっ、、」と驚いた印象に残る出来事がありました。
イベントの話を隣で聞いていたら、友人が当たり前のように「我々も参加します」私を含めてそう言ったのですが、正直なところ、私は参加するつもりはありませんでした。
まるで、同意がないまま、一瞬にして巻き込まれてしまったような感覚。
なんの確認も意見もないまま強制的に同意させられてしまうのが「我々」という言葉です。
この経験から、「大きな主語」を使う方とは、少し慎重に向き合うようになった気がします。
この感覚、なんだか小学生の使う「みんな」という言葉に似ていると思いました。
「みんなこのゲームしてるよ!」
「みんなこのお菓子食べてるよ!」
「みんなお小遣いもらってるもん!」
大きな主語「日本人」は矛盾も多いものです。
「日本人は礼儀正しい」
「日本人はまじめ」
「日本人は選挙に行かない」
「最近あいさつしない人が多い」
大きな主語を使う人の話は矛盾だらけです。
その場、その場の前提により言葉の意味が変わるのでかなり理解にエネルギーを使います。
「日本人は日本人である」
これくらいなら納得できますが、小学生の「みんな」と同じように、半分聞き流すくらいがちょうどよいコミュニケーションかもしれません。
傾聴、アクティブリスニング🚫厳禁です。
「日本人は文化を大切にしている」
「日本人は能を見ない」
「日本人」大きな主語が来た時は「みんな」と同じく矛盾があっても「そうですね」
そう聞いているうちに何が言いたいのか浮き上がってくる時があります。
時間がかかるので忙しい時は「また聞かせてください。勉強になりました😃」とみんなと同じ日本人らしく御礼を言って立ち去ります。
※画像はAIで生成しました。
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