先入観と事実
思っていたのと違う事
朝活は『源氏物語』竹河、『日本書紀』雄略天皇、『聖書』ヨシュア記
朝活は名場面だけつまみ食いではなく全編通読しています。
参加している方が驚くのは「思っていたのと違う!!」
『源氏物語』はモテモテの光源氏が、さまざまな美人と何股もかけて遊びまくっている印象を持っている人が多い。
まず「光源氏」という単語が意外に出てこない。「光君」が多いです。
若い時は年上にモテてますが、年下からはウザいおじさんです。
ちょっと変態的趣味もあります。これを未成年に強要する日本の教育は謎です。
そして光源氏の職業は「政治家」です。日々の行動と和歌を見ているとポエムな大臣と印象が被って来ます。
後半は他界しているのでほとんど出て来ません。亡くなった事が書いてないと聞いていましたが、明記してあります。臨終とお弔いの場面が無いことと混同されています。
『日本書紀』も『古事記』も神話だと思っている人も多かった。
初代から1日も欠かさず平和を祈り続けているという話を信じている人にはショックの大きい書物です。
王位争いの戦争、侵略、暗殺された天皇、暗殺未遂、皇后との不和、再婚、など。
都合の悪そうな事も記録として記載されています。
『聖書』も愛と平和が描かれたキリストの奇跡が詰まった魔法の書物と思っている人が多いです。
実際読んでみれば、侵略、虐殺、民族浄化、割礼や律法、神を裏切る民衆などなど、メルヘン部分は少なめです。
『平家物語』は軍記ものですから全編戦争のことが関わっているのはわかります。
有名な書物は、メジャーな話だけ面白く盛ってつまんであるものが多いですね。
通読してみないとわからない事が多いです。
今日、流れて来たYouTubeで人気のあるものが残るという話がありました。
真理や原典を求める人が多ければ貴重な教えが残ります。
目先の娯楽を求める人がつくる人気で残るものは永遠に残るとは思えない。なんとなく使い捨て文化に傾きそうです。
これからも原典の価値を求める人には惜しみなく情報提供していきます。
※画像はAIで生成しました。
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