改暦と数字のトリック
改暦の詔と数字のトリック
さっきXを見ていたら海外の愛国者暴動4割がDV逮捕歴ありと目に入ってきた。
「ほんまかいな?」
と思ってみると逮捕された5人のうち2人がDV逮捕歴あり
5人のうち2人、、、
確かに4割だが、、
ニュースの見出しはこう言うものだよな〜
そこで、朝ブログの下書きだけしてやめておいた記事を改めて出すことにしました。
明治五年太政官布告第三百三十七号(改暦ノ布告)
貞享暦からグレゴリオ暦に変わりますよと言う詔です。
かなり慌ただしく作られたらしく中に書いてある事が、、、、?です。
この改暦、旧11月9日に布告
翌月、旧12月2日まででその暦は終了。
旧12月3日→明治6年1月1日
これはかなり急ですね。来月から全く違うカレンダーになりますと今言われたら、、、、
まず、再来年までの仕事を受けてますから日付と時間の確認をしないといけません。
支払い受け取りもあったりなかったり、まず暦の仕組みがわかりません。
明治期には福沢諭吉先生の「改暦弁」が25万部のベストセラーになっています。
改暦の詔をみると4年に1回の閏年では誤差が直せないので新しいシステムになったグレゴリオ暦の詳しいことは言及せず
7千年に1日の誤差しかない、、、
これもユリウス暦にもグレゴリオ暦にも当てはまらない記述です。
何が元になっているかと調べてみると『遠西観象図説』と言う書物の引用らしい。
で見てみると
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此法ニ拠ルトキハ七千二百年ニシテ一日ノ不足トナルノミニシテ由利安ノ暦法一千六百年ニシテ十余日ノ不足ヲナスニ比スレバ歳実ヲ失フコト太ダ少シ」
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地球の公転周期を1年365日5時間49分で計算してあるとか
実際は1年365日5時間48分46秒
14秒×7200年=10800秒
もともとの数字がざっくりしている上に7200年を7000年にしてしまったりかなりざっくりした内容が布告されています。
最近、幾何学Geometryの話題があり、、数字が気になっていたところなので私もざっくり計算してみました。
地球の公転周期も計算方法ご複数あります。基準が変われば計算方法も変わる。
一見詳しそうなざっくりに人は騙されやすいですね。
認知バイアスというのか、、
割合や数字を言い換えて印象を変えたり
小数点が入っていると正確だと思ってしまったり、、
「誰がいうか」で権威性のある人が言ったことは検証せずに信じてしまったり
日本の成り立ちについてもこうした事はかなりあります。
変に素人が詳しく検証しようとして逆にトリックにハマる事も多々あります。
お金なら7000円と7200円は違うでしょとはっきり言えても、天文学になると7000年と7200年、、対して変わらない?と思ったり
ほんとに数字のトリックは不思議です。
この記事もざっくりなので検証したい方は計算してみてくださいね😃
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朕惟フニ我邦通行ノ暦タル太陰ノ朔望ヲ以テ月ヲ立テ太陽ノ躔度ニ合ス故ニ二三年間必ス閏月ヲ置カサルヲ得ス置閏ノ前後時ニ季候ノ早晩アリ終ニ推歩ノ差ヲ生スルニ至ル殊ニ中下段ニ掲ル所ノ如キハ率子妄誕無稽ニ属シ人知ノ開達ヲ妨ルモノ少シトセス盖シ太陽暦ハ太陽ノ躔度ニ従テ月ヲ立ツ日子多少ノ異アリト雖モ季候早晩ノ変ナク
四歳毎ニ一日ノ閏ヲ置キ
七千年ノ後僅ニ一日ノ差ヲ生スルニ過キス
之ヲ太陰暦ニ比スレハ最モ精密ニシテ其便不便モ固リ論ヲ俟タサルナリ依テ自今旧暦ヲ廃シ太陽暦ヲ用ヒ天下永世之ヲ遵行セシメン百官有司其レ斯旨ヲ体セヨ
明治五年壬申十一月九日
一 今般太陰暦ヲ廃シ太陽暦御頒行相成候ニ付来ル十二月三日ヲ以テ明治六年一月一日ト被定候事
但新暦鏤板出来次第頒布候事
一 一ケ年三百六十五日十二ケ月ニ分チ四年毎ニ一日ノ閏ヲ置候事
一 時刻ノ儀是迄昼夜長短ニ随ヒ十二時ニ相分チ候処今後改テ時辰儀時刻昼夜平分二十四時ニ定メ子刻ヨリ午刻迄ヲ十二時ニ分チ午前幾時ト称シ午刻ヨリ子刻迄ヲ十二時ニ分チ午後幾時ト称候事
一 時鐘ノ儀来ル一月一日ヨリ右時刻ニ可改事
但是迄時辰儀時刻ヲ何字ト唱来候処以後何時ト可称事
一 諸祭典等旧暦月日ヲ新暦月日ニ相当シ施行可致事
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