異常が普通
異常気象が普通
朝活は『法華経』『日本書紀』『聖書』
方便品、推古天皇、ソロモン神殿と日本でもお馴染みの出来事が続く。
この中で今日は『日本書紀』の記録が印象に残りました。
推古天皇の御代、気象の記録です。
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推古天皇34年(626)旧正月に桃とスモモの花が咲く。
同年三月 寒くして雪降る
六月 雪がふる
三月から七月まで長雨
年寄りは草の根を食べ道端で死んでいる。
赤ちゃんは乳を含みながら母子共に死ぬ。
強盗窃盗は後をたたない。
五月 蝿が異常発生
36年(628)
三月 日蝕
四月十日 雹がふる 桃くらい
四月十一日 雹がふる スモモくらい
春より夏まで日照り→雨が降らない
農作物は不作
※同年、愛媛県松山市で大地震
愛媛県は1531年、1625年にも大地震。
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天皇、群臣に遺詔して曰く「此年、五穀みのらず。百姓おおきに飢う。それ朕がために陵をたてて厚く葬る事まな。ただに竹田皇子(推古天皇の皇子)の陵に葬るべし」とのたまふ。壬辰に竹田皇子の陵に葬りまつる。
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『日本書紀』を読んでいると冬に暖かかったり夏寒かったり、季節と合わない気象現象がしばしば出てきます。
厩戸王の薨去の時にもオーロラらしきものがでた記録もあります。
暦がそこまでずれてしまっているのか、異常がある方が普通なのか。
昨今、「昔は今ほど暑くなかった」とお約束のような話を耳にします。
人が物心ついて記憶はあっきりしているのは50年くらい?
壇ノ浦の合戦、明治維新、前後にも大地震。
歴史の動く時に異常気象や大地震という天運が作用しているのも興味深い記録です。
※画像はAIで生成しました。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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