そのままやってみる事
そのままやってみる事
朝活は『続日本紀』、『日本書紀』読了、『聖書』エゼキエル書
本日は『続日本紀』に多くの人に慕われた官僚の記述がありました。
道君(みちのきみ)道名(みちのおびと)は祀られている神社が現存してます。
農業の生産力をあげさせた功績が記載されています。
農業のやり方、ひとつずつ細かい規定を徹底させたこと、放置せず巡回し適切な罰則を守らせたことなど記載されています。
はじめは悪口を言っていた人たちも生産力が上がった事で従うようになった。
これを読んで教えてもらったやり方で一旦やってみる事の大事さを感じました。
数年前から出版のオーディションやコンペがある。指導していただく方、やり方を教えてくれる先輩などたくさんいます。
「参考にします」と言ってやらない人もいるしすぐにその通りにやる人もいる。
騙すような人の言う事は素直に聞いてはいけませんが、、、
能の舞台も始めたばかりの時、パッと聞いただけでは理解できないアドバイスをもらう事がありました。
パッとテンポが変わる場面で勢いよく早くしたくなるような場面があります。
声だけ張ってスピードは早くしないと言われてもわからなかったりするものです。
パッと理解できない事を習う場合は一分野に師匠はひとり。
複数の意見を聞いてしまうと結局自分の判断から抜け出す事ができにくくなります。
もちろん世の中には天才がいます。天才は誰の言う事を聞くこともなく独自な発想でいけばよいのかな。
私は凡人の学び方でまずはアレンジせずにそのままやってみるように心がけてます。
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養老二年四月十一日
筑後守・正五位下の道君首名が卒した。首名は若くして律令を学習し、官吏としての職務によく通じていた。和銅末年に地方官となり、筑後守に任じられ、兼ねて肥後国も治めた。
人民に生業を教え勧め、箇条書きの規定をつくり、耕地には稲のほかに果物や野菜を植えさせた。
はては鶏や豚に至るまで、みな規定を設けて、それは適切をきわめていた。
そのようにしておいて、時折巡察し若し教えに従わない者があると、程度に応じて罪を考え罰した。
はじめのうちは老人も若者も、ひそかにこれを怨み罵ったけれども、その実績が上るにつれて、喜んで従わない者はなくなった。
一、二年もすると国中の者がその指導に従うようになった。またと池を構築し灌漑を広めた。肥後の味生池および筑後の処々の堤池は、みな首名の設けたものである。これによって人々はその利益を蒙り、今もその恩をうけているのは、みな首名の功績である。
それで官人の仕事について論ずる者は、すべて首名を第一にあげて称えた。首名が死んでからは、人民たちはこれを神として祀った。
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※画像はAIで生成しました
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